欧州マーケットダイジェスト・6日 株高・ユーロ高・円安
(6日終値:7日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=131.70円(6日15時時点比△0.46円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=143.96円(△1.02円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0934ドル(△0.0040ドル)
FTSE100種総合株価指数:7741.56(前営業日比△78.62)
ドイツ株式指数(DAX):15597.89(△77.72)
10年物英国債利回り:3.432%(△0.004%)
10年物独国債利回り:2.183%(△0.001%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
3月スイス失業率 2.0% 2.1%
2月独鉱工業生産
前月比 2.0% 3.7%・改
前年比 0.6% ▲1.6%
3月英建設業購買担当者景気指数(PMI) 50.7 54.6
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは底堅い。レーン欧州中央銀行(ECB)専務理事兼チーフ・エコノミストが一部通信社とのインタビューで「3月に公表した経済予測に沿ってインフレが推移すれば、ECBは5月に再び金利を引き上げる必要がある」との見解を示すと、ECBの利上げ継続を意識したユーロ買い・ドル売りが優勢となった。
NY市場に入ると、1.0886ドル付近まで下押しする場面もあったが、アジア時間に付けた日通し安値1.0885ドルが目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。ユーロクロスの上昇につれた買いも入り、一時1.0938ドルと日通し高値を更新した。3月米雇用統計やイースター休暇の連休を前に、ポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りも入ったようだ。
なお、ユーロ豪ドルは一時1.6392豪ドル、ユーロNZドルは1.7498NZドル、ユーロポンドは0.8786ポンドまで値を上げた。
・ドル円は下値が堅かった。米労働省が発表した前週分の米新規失業保険申請件数は22.8万件と予想の20.0万件を上回り、失業保険継続受給者数も182.3万人と予想の169.9万人以上に増加した。前日の3月ADP全米雇用報告に続き、米労働市場の過熱感が緩和したことを示唆する内容だったことから、発表後は円買い・ドル売りで反応し一時131.00円付近まで値を下げた。
ただ、アジア時間に付けた日通し安値130.78円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。一時は3.2477%前後と昨年9月9日以来約7カ月ぶりの低水準を記録した米10年債利回りが3.30%台まで低下幅を縮めたことも相場の支援材料となり、前日の高値131.84円を上抜けて一時131.90円まで上値を伸ばした。欧州株相場の上昇を背景にユーロ円などクロス円が上昇した影響も受けた。
・ユーロ円はしっかり。全般ユーロ買いが進んだ流れに沿って、一時143.97円まで値を上げた。欧州株相場の上昇を背景に投資家のリスク志向が改善し、円売り・ユーロ買いを誘った面もあった。
・ロンドン株式相場は続伸。英経済が底堅さを維持するとの期待から買いが優勢となった。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が買われたほか、HSBCやバークレイズなど金融株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は反発。買い先行で始まったあとはもみ合いに終始した。明日からのイースター休暇入りを前にポジション調整目的の売買が交錯し、大きな方向感は出なかった。個別ではボノビア(5.95%高)やシムライズ(3.97%高)、コメルツ銀行(2.25%高)などの上昇が目立った。半面、シーメンス(1.96%安)やドイツテレコム(1.93%安)などは売られた。
・欧州債券相場は小動き。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=131.70円(6日15時時点比△0.46円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=143.96円(△1.02円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0934ドル(△0.0040ドル)
FTSE100種総合株価指数:7741.56(前営業日比△78.62)
ドイツ株式指数(DAX):15597.89(△77.72)
10年物英国債利回り:3.432%(△0.004%)
10年物独国債利回り:2.183%(△0.001%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
3月スイス失業率 2.0% 2.1%
2月独鉱工業生産
前月比 2.0% 3.7%・改
前年比 0.6% ▲1.6%
3月英建設業購買担当者景気指数(PMI) 50.7 54.6
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは底堅い。レーン欧州中央銀行(ECB)専務理事兼チーフ・エコノミストが一部通信社とのインタビューで「3月に公表した経済予測に沿ってインフレが推移すれば、ECBは5月に再び金利を引き上げる必要がある」との見解を示すと、ECBの利上げ継続を意識したユーロ買い・ドル売りが優勢となった。
NY市場に入ると、1.0886ドル付近まで下押しする場面もあったが、アジア時間に付けた日通し安値1.0885ドルが目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。ユーロクロスの上昇につれた買いも入り、一時1.0938ドルと日通し高値を更新した。3月米雇用統計やイースター休暇の連休を前に、ポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りも入ったようだ。
なお、ユーロ豪ドルは一時1.6392豪ドル、ユーロNZドルは1.7498NZドル、ユーロポンドは0.8786ポンドまで値を上げた。
・ドル円は下値が堅かった。米労働省が発表した前週分の米新規失業保険申請件数は22.8万件と予想の20.0万件を上回り、失業保険継続受給者数も182.3万人と予想の169.9万人以上に増加した。前日の3月ADP全米雇用報告に続き、米労働市場の過熱感が緩和したことを示唆する内容だったことから、発表後は円買い・ドル売りで反応し一時131.00円付近まで値を下げた。
ただ、アジア時間に付けた日通し安値130.78円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。一時は3.2477%前後と昨年9月9日以来約7カ月ぶりの低水準を記録した米10年債利回りが3.30%台まで低下幅を縮めたことも相場の支援材料となり、前日の高値131.84円を上抜けて一時131.90円まで上値を伸ばした。欧州株相場の上昇を背景にユーロ円などクロス円が上昇した影響も受けた。
・ユーロ円はしっかり。全般ユーロ買いが進んだ流れに沿って、一時143.97円まで値を上げた。欧州株相場の上昇を背景に投資家のリスク志向が改善し、円売り・ユーロ買いを誘った面もあった。
・ロンドン株式相場は続伸。英経済が底堅さを維持するとの期待から買いが優勢となった。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が買われたほか、HSBCやバークレイズなど金融株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は反発。買い先行で始まったあとはもみ合いに終始した。明日からのイースター休暇入りを前にポジション調整目的の売買が交錯し、大きな方向感は出なかった。個別ではボノビア(5.95%高)やシムライズ(3.97%高)、コメルツ銀行(2.25%高)などの上昇が目立った。半面、シーメンス(1.96%安)やドイツテレコム(1.93%安)などは売られた。
・欧州債券相場は小動き。
(中村)