29日香港株=反発か、米債務上限問題への懸念が後退

 連休明け29日の香港市場は、前週末の米株式相場が上昇した流れを引き継いで反発か。足元で相場の重荷となっていた米政府の債務上限を巡り、バイデン米大統領と野党・共和党のマッカーシー下院議長が27日に基本合意に達した。米国債の債務不履行(デフォルト)懸念が後退し、香港市場でも運用リスクをとる動きが強まるだろう。休場前25日のハンセン指数は大幅に3日続落し、終値ベースで昨年12月2日以来およそ6カ月ぶり安値圏にあるだけに、買い直しが入りやすい。

 もっとも、米国の追加利上げへの警戒感や、中国景気の先行き不透明感がくすぶるなか、買い一巡後は伸び悩む展開がありそうだ。マッカーシー下院議長によると、米政府債務の法定上限引き上げを31日の米議会で採決するが、与野党とも一部に反対する勢力がある。29日は米国市場がメモリアルデーの祝日で休場となることもあって、積極的な売買を手控えるムードが次第に広がる可能性もある。

 26日のNY株式相場はダウ平均が6営業日ぶりに反発し、ハイテク株主体のナスダック総合は続伸した。米連邦準備理事会(FRB)による利上げ長期化が意識されたものの、エヌビディアの決算を好感する流れが続いた。
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