ロンドン為替見通し=ECB高官の利上げ休止への言及に要注目か
本日のロンドン為替市場のユーロドルは、欧州中央銀行(ECB)高官によるターミナルレート(利上げの最終到達点)への言及に注目する展開が予想される。
ドイツが2四半期連続のマイナス成長を記録して、テクニカル・リセッション(景気後退)に陥ったことで、4名のECB高官によるターミナルレートへの言及に要注目となる。
タカ派だったシムカス・リトアニア中銀総裁は、先日、インフレ抑制のため必要だった利上げの大部分は完了したとの認識を示した。
タカ派だったホルツマン・オーストリア中銀総裁も、積極的な追加利上げを支持する姿勢をトーンダウンさせている。
センテノ・ポルトガル中銀総裁も、ECBの政策金利に関する一段の調整を排除しないとした上で、ECBの利上げサイクルはピークに達した、と述べている。
ビルロワドガロー仏中銀総裁は、「ECBは今後3回で利上げ停止もあり得る。金利は9月かそれ以前にターミナルレートに達する見通し」と述べている。
経済指標では、5月ユーロ圏経済信頼感指数(予想:98.9)と5月ユーロ圏消費者信頼感指数(確定値、予想:▲17.4)が発表されるが、ユーロ圏の景況感悪化への警戒感が高まる中、ネガティブサプライズに警戒しておきたい。
想定レンジ上限
・ユーロドル:1.0775ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:151.07円(5/29高値)
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0631ドル(3/20安値)
・ユーロ円:149.90円(日足一目均衡表・転換線)
(山下)
ドイツが2四半期連続のマイナス成長を記録して、テクニカル・リセッション(景気後退)に陥ったことで、4名のECB高官によるターミナルレートへの言及に要注目となる。
タカ派だったシムカス・リトアニア中銀総裁は、先日、インフレ抑制のため必要だった利上げの大部分は完了したとの認識を示した。
タカ派だったホルツマン・オーストリア中銀総裁も、積極的な追加利上げを支持する姿勢をトーンダウンさせている。
センテノ・ポルトガル中銀総裁も、ECBの政策金利に関する一段の調整を排除しないとした上で、ECBの利上げサイクルはピークに達した、と述べている。
ビルロワドガロー仏中銀総裁は、「ECBは今後3回で利上げ停止もあり得る。金利は9月かそれ以前にターミナルレートに達する見通し」と述べている。
経済指標では、5月ユーロ圏経済信頼感指数(予想:98.9)と5月ユーロ圏消費者信頼感指数(確定値、予想:▲17.4)が発表されるが、ユーロ圏の景況感悪化への警戒感が高まる中、ネガティブサプライズに警戒しておきたい。
想定レンジ上限
・ユーロドル:1.0775ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:151.07円(5/29高値)
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0631ドル(3/20安値)
・ユーロ円:149.90円(日足一目均衡表・転換線)
(山下)