ロンドン為替見通し=独・仏5月の消費者物価指数(CPI)速報値に要注目か
本日のロンドン為替市場のユーロドルは、明日発表されるユーロ圏5月の消費者物価指数(CPI)の前哨戦となる独仏の5月CPI速報値を見極めつつ、講演が予定されている3名の欧州中央銀行(ECB)高官による6月15日のECB理事会での利上げ幅への言及に注目する展開が予想される。
5月仏CPI速報値の予想は前年比+5.5%で、4月の同比+5.9%からの低下、独CPI速報値の予想は前年比+6.5%で、4月の同比+7.2%からの低下が見込まれている。予想通りい低下していた場合、ユーロ圏5月のCPIも低下が見込まれることで、ECB理事会での利上げ休止観測が高まることになる。
また、テクニカル・リセッション(景気後退)に陥っているドイツの5月雇用統計にも要注目となる。
タカ派のミュラー・エストニア中銀総裁は、5月の理事会の後に「物価上昇率が合理的な期間のうちに安定して2%付近へ低下すると確信できるまで、金利は上昇する必要がある。昨日の利上げ決定が最後にはならない」と述べており、本日も同様のタカ派発言が予想される。
ハト派のビスコ伊中銀総裁は、先日「過度に利上げを実施することのリスクは、十分に実施しないことのリスクと同程度に大きい」と利上げを牽制する発言をしていた。
ビルロワドガロー仏中銀総裁は、「ECBは今後3回で利上げ停止もあり得る。金利は9月かそれ以前にターミナルレートに達する見通し」と述べている。
想定レンジ上限
・ユーロドル:1.0806ドル(日足一目均衡表・雲の下限)
・ユーロ円:151.07円(5/29高値)
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0673ドル(5/30安値)
・ユーロ円:149.30円(5/25安値)
(山下)
5月仏CPI速報値の予想は前年比+5.5%で、4月の同比+5.9%からの低下、独CPI速報値の予想は前年比+6.5%で、4月の同比+7.2%からの低下が見込まれている。予想通りい低下していた場合、ユーロ圏5月のCPIも低下が見込まれることで、ECB理事会での利上げ休止観測が高まることになる。
また、テクニカル・リセッション(景気後退)に陥っているドイツの5月雇用統計にも要注目となる。
タカ派のミュラー・エストニア中銀総裁は、5月の理事会の後に「物価上昇率が合理的な期間のうちに安定して2%付近へ低下すると確信できるまで、金利は上昇する必要がある。昨日の利上げ決定が最後にはならない」と述べており、本日も同様のタカ派発言が予想される。
ハト派のビスコ伊中銀総裁は、先日「過度に利上げを実施することのリスクは、十分に実施しないことのリスクと同程度に大きい」と利上げを牽制する発言をしていた。
ビルロワドガロー仏中銀総裁は、「ECBは今後3回で利上げ停止もあり得る。金利は9月かそれ以前にターミナルレートに達する見通し」と述べている。
想定レンジ上限
・ユーロドル:1.0806ドル(日足一目均衡表・雲の下限)
・ユーロ円:151.07円(5/29高値)
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0673ドル(5/30安値)
・ユーロ円:149.30円(5/25安値)
(山下)