ロンドン為替見通し=1月の仏・独・ユーロ圏・英の製造業・サービス業PMIに要注目か

 本日のロンドン為替市場のユーロは、1月の仏・独・ユーロ圏の製造業・サービス業PMI速報値とブラックアウト期間前のECB高官の発言に注目する展開となる。
 ポンドは、1月英製造業・サービス業PMI速報値に要注目か。

 1月の仏・独・ユーロ圏・英の製造業・サービス業PMI速報値は、景況感の分岐点である50付近か下回ることが予想されており、英国とユーロ圏のリセッション(景気後退)入りの警戒感を高めている。しかしながら、来月の欧州中央銀行(ECB)理事会やイングランド銀行金融政策委員会(MPC)では追加利上げが見込まれており、景況感の悪化がポンドやユーロ売りには繋がらない状況となっていることで、予想を上回るポジティブサプライズに警戒しておきたい。

 本日は、2月2日の欧州中央銀行(ECB)理事会前の26日からのブラックアウト期間を控えて、タカ派のブイチッチ・クロアチア中銀総裁とラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁の講演が予定されているが、0.50%の追加利上げが再表明されることが予想されている。

 2月1日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げ幅が0.25%に低下することが予想されており、ECBとFRBの利上げ幅の縮小観測が、ユーロドルの買い要因となっている。

想定レンジ上限
・ユーロドル:1.0927(1/23高値)
・ユーロ円:142.77(日足一目均衡表・雲の下限)
・ポンドドル:1.2448ドル(1/23高値)
・ポンド円: 162.34(2022/12/28高値)

想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0829(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:141.61(日足一目均衡表・基準線)
・ポンドドル:1.2269ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ポンド円:160.37(1/23安値)


(山下)
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