欧州マーケットダイジェスト・1日 株高・ドル安

(1日終値:2日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=138.82円(1日15時時点比▲0.89円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=149.42円(△0.26円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0764ドル(△0.0087ドル)
FTSE100種総合株価指数:7490.27(前営業日比△44.13)
ドイツ株式指数(DAX):15853.66(△189.64)
10年物英国債利回り:4.116%(▲0.067%)
10年物独国債利回り:2.249%(▲0.033%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)           <発表値>    <前回発表値>
4月独小売売上高
前月比                0.8%     ▲1.3%・改
前年比                ▲8.6%    ▲5.8%・改
5月英ネーションワイド住宅価格指数
前月比                ▲0.1%     0.5%
5月トルコ製造業購買担当者景気指数(PMI)
                   51.5       51.5
5月スイス製造業PMI          43.2        45.3
5月仏製造業PMI改定値         45.7        46.1
5月独製造業PMI改定値         43.2        42.9
5月ユーロ圏製造業PMI改定値      44.8        44.6
5月英製造業PMI改定値         47.1       46.9
4月英消費者信用残高        16億ポンド    16億ポンド
4月英マネーサプライM4
前月比                0.0%      ▲0.6%
前年比                0.3%       0.4%
4月ユーロ圏失業率           6.5%      6.6%・改
5月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値
前年比                6.1%       7.0%
4月ユーロ圏HICPコア速報値
前年比                5.3%       5.6%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は上値が重い。時間外の米10年債利回りが上昇したことを背景に買いが先行し、一時139.95円まで値を上げた。ただ、米利上げ観測が後退するなか、米金利が一転低下すると失速。5月ADP全米雇用報告が予想より強い結果となったことで反発する場面があったが、米金利が一段と低下したため買いは続かなかった。5月米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景気指数が予想を若干下回る結果だったことが伝わると、一時138.45円まで下げ足を速めた。すぐに米金利が低下幅を縮めたため、つれる形で139.06円付近まで持ち直したが戻りは鈍く、その後は138円台後半を中心としたもみ合いとなった。

・ユーロドルは堅調。ドル円の上昇に伴って序盤こそ1.0662ドルまで小幅に下押ししたものの、米長期金利が一転低下したほか、欧州株が全面高となったことを支えに買い戻しが優勢に。浅い下押しがありながらも強い地合いを保ちながら一時1.0766ドルまで上値を伸ばした。なお、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時103.52と5月24日以来の安値を付けた。

・カナダドルは買い優勢。WTI原油先物価格が4%超高まで急伸すると資源国通貨であるカナダドルに買いが集まり、対ドルで1.3437カナダドル、対ユーロで1.4446カナダドル、対円で103.33円までカナダドル高が進んだ。

・ユーロ円は方向感がない。欧州序盤に149.68円まで上昇した後はNY序盤にかけて148.70円付近まで下げたが、東京市場に付けた安値148.63円を前に下げ渋った。ドル円とユーロドルの値動きの影響を受けたため、全般方向感は定まらなかった。

・ロンドン株式相場は3営業日ぶりに反発。米下院で米債務上限停止法案が可決されたことが買い安心感につながった。NY時間に入ると下げに転じる場面があったが、米国株が底堅く推移したため引けにかけて再び強含んだ。原油先物価格の上昇を受けてエネルギー関連株の上昇が目立った。

・フランクフルト株式相場は4営業日ぶりに反発。米国のデフォルト懸念が後退したことで買いが優勢となった。足元で相場下落が続いていたこともあり、押し目買い意欲が強かった面もある。個別では、エアバス(2.76%高)やハノーバー再保険(2.60%高)が上昇した半面、ザランド(2.07%安)やヴォノヴィア(1.17%安)は下げた。

・欧州債券相場は上昇。


(越後)
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