欧州マーケットダイジェスト・26日 株高・円安・ドル高
(26日終値:27日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=140.68円(26日15時時点比△0.98円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=150.90円(△0.91円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0726ドル(▲0.0010ドル)
FTSE100種総合株価指数:7627.20(前営業日比△56.33)
ドイツ株式指数(DAX):15983.97(△190.17)
10年物英国債利回り:4.334%(▲0.040%)
10年物独国債利回り:2.538%(△0.016%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
4月英小売売上高(自動車燃料含む)
前月比 0.5% ▲1.2%・改
前年比 ▲3.0% ▲3.9%・改
4月英小売売上高(自動車燃料除く)
前月比 0.8% ▲1.4%・改
前年比 ▲2.6% ▲4.0%・改
5月仏消費者信頼感指数 83 83
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は堅調。しばらくは139円台後半でのもみ合いが続いていたが、NYの取引時間帯に入ると上値を試す展開となった。4月米個人消費支出(PCE)やPCEデフレーター、4月米耐久財受注額、5月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)確報値など、この日発表の米経済指標が軒並み予想より強い内容だったことが分かると、米金融引き締め長期化観測が高まりドル買いが広がった。3時前に一時140.73円と昨年11月23日以来約半年ぶりの高値を付けた。
・ユーロドルは弱含み。4月米PCE物価指数が予想を上回ったことで、米連邦準備理事会(FRB)の追加利上げ観測が高まるとユーロ売り・ドル買いが優勢になった。米10年債利回りが3.8566%前後と3月10日以来の高水準を記録したことも相場の重しとなり、一時1.0702ドルと3月20日以来の安値を更新した。
ただ、売り一巡後は1.0728ドル付近まで下げ渋った。米債券市場がメモリアルデーの前営業日で短縮取引となる中、米10年債利回りが低下に転じたことも相場を下支えした。
・ユーロ円はしっかり。日本時間夕刻に一時149.80円と日通し安値を付けたものの、NY市場に入ると一転上昇した。米債務上限を巡る協議が進展することへの期待から、ダウ平均が一時400ドル近く上昇すると、投資家のリスク志向が改善し円売り・ユーロ買いが広がった。3時前に一時150.93円と日通し高値を更新した。ナイト・セッションの日経平均先物が大証終値比600円高の3万1560円まで買われたことも円売りを誘った。
・ユーロ円以外のクロス円も堅調だった。ドル円の上昇につれた買いが入ったほか、株高でリスク・オンの円売りが優勢となった。ポンド円は一時173.74円と2016年2月以来7年3カ月ぶりの高値を更新したほか、豪ドル円は91.67円、NZドル円は85.21円、カナダドル円は103.27円、スイスフラン円は155.39円、南アフリカランド円は7.18円まで値を上げた。
・ロンドン株式相場は4日ぶりに反発。前日まで3日続落していたため、値ごろ感を意識した買いが入りやすかった。3連休を控えたポジション調整目的の買いも入った。米国株が大幅に反発して始まったことも相場を下支えした。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が上げたほか、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が買われた。
・フランクフルト株式相場は5日ぶりに反発。前日まで4日続落していたため、値ごろ感を意識した買いが入った。米国株相場が大幅に反発したことも投資家心理の改善につながった。個別ではインフィニオン・テクノロジーズ(4.38%高)やコンチネンタル(4.27%高)、ポルシェ(2.70%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落。株高を受けた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=140.68円(26日15時時点比△0.98円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=150.90円(△0.91円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0726ドル(▲0.0010ドル)
FTSE100種総合株価指数:7627.20(前営業日比△56.33)
ドイツ株式指数(DAX):15983.97(△190.17)
10年物英国債利回り:4.334%(▲0.040%)
10年物独国債利回り:2.538%(△0.016%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
4月英小売売上高(自動車燃料含む)
前月比 0.5% ▲1.2%・改
前年比 ▲3.0% ▲3.9%・改
4月英小売売上高(自動車燃料除く)
前月比 0.8% ▲1.4%・改
前年比 ▲2.6% ▲4.0%・改
5月仏消費者信頼感指数 83 83
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は堅調。しばらくは139円台後半でのもみ合いが続いていたが、NYの取引時間帯に入ると上値を試す展開となった。4月米個人消費支出(PCE)やPCEデフレーター、4月米耐久財受注額、5月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)確報値など、この日発表の米経済指標が軒並み予想より強い内容だったことが分かると、米金融引き締め長期化観測が高まりドル買いが広がった。3時前に一時140.73円と昨年11月23日以来約半年ぶりの高値を付けた。
・ユーロドルは弱含み。4月米PCE物価指数が予想を上回ったことで、米連邦準備理事会(FRB)の追加利上げ観測が高まるとユーロ売り・ドル買いが優勢になった。米10年債利回りが3.8566%前後と3月10日以来の高水準を記録したことも相場の重しとなり、一時1.0702ドルと3月20日以来の安値を更新した。
ただ、売り一巡後は1.0728ドル付近まで下げ渋った。米債券市場がメモリアルデーの前営業日で短縮取引となる中、米10年債利回りが低下に転じたことも相場を下支えした。
・ユーロ円はしっかり。日本時間夕刻に一時149.80円と日通し安値を付けたものの、NY市場に入ると一転上昇した。米債務上限を巡る協議が進展することへの期待から、ダウ平均が一時400ドル近く上昇すると、投資家のリスク志向が改善し円売り・ユーロ買いが広がった。3時前に一時150.93円と日通し高値を更新した。ナイト・セッションの日経平均先物が大証終値比600円高の3万1560円まで買われたことも円売りを誘った。
・ユーロ円以外のクロス円も堅調だった。ドル円の上昇につれた買いが入ったほか、株高でリスク・オンの円売りが優勢となった。ポンド円は一時173.74円と2016年2月以来7年3カ月ぶりの高値を更新したほか、豪ドル円は91.67円、NZドル円は85.21円、カナダドル円は103.27円、スイスフラン円は155.39円、南アフリカランド円は7.18円まで値を上げた。
・ロンドン株式相場は4日ぶりに反発。前日まで3日続落していたため、値ごろ感を意識した買いが入りやすかった。3連休を控えたポジション調整目的の買いも入った。米国株が大幅に反発して始まったことも相場を下支えした。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が上げたほか、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が買われた。
・フランクフルト株式相場は5日ぶりに反発。前日まで4日続落していたため、値ごろ感を意識した買いが入った。米国株相場が大幅に反発したことも投資家心理の改善につながった。個別ではインフィニオン・テクノロジーズ(4.38%高)やコンチネンタル(4.27%高)、ポルシェ(2.70%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落。株高を受けた。
(中村)