欧州マーケットダイジェスト・30日 株安・円荒い値動き

(30日終値:31日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=139.75円(30日15時時点比▲0.93円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=149.77円(▲0.56円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0717ドル(△0.0031ドル)
FTSE100種総合株価指数:7522.07(前営業日比▲105.13)
ドイツ株式指数(DAX):15908.91(▲43.82)
10年物英国債利回り:4.247%(▲0.087%)
10年物独国債利回り:2.342%(▲0.092%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)           <発表値>    <前回発表値>
1-3月期スウェーデン国内総生産(GDP)
前期比                0.6%      ▲0.5%
1-3月期スイスGDP
前期比                0.3%      0.0%
前年比                0.6%     0.7%・改
4月トルコ貿易収支        87.4億ドルの赤字  83.4億ドルの赤字
5月スイスKOF景気先行指数       90.2      96.1・改
5月ユーロ圏消費者信頼感指数(確定値)▲17.4      ▲17.4
5月ユーロ圏経済信頼感指数       99.0      99.0・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は荒い値動き。東京午後から日経平均株価の上昇を手掛かりに買いが進み、15時30分前には一時140.93円まで上値を伸ばした。ただ、「財務省・金融庁・日銀が本日17時30分から情報交換会合を開催する」と報じられると警戒感から140.12円付近まで一転下落。3者会合後に神田財務官が「過度な為替変動は好ましくない」「為替市場の動向に適切に対応する」などと述べ、足元の円安をけん制するほどの発言が出なかったことを確認すると140.65円付近まで再浮上したが、続かなかった。
 米10年債利回りが低下し全般ドル売りが活発化すると、21時過ぎには139.58円まで値を下げた。5月米消費者信頼感指数が市場予想を上回ると140.11円付近まで持ち直したが、米金利が低下幅を拡大し、ダウ平均が200ドル近く下落すると売りが再開。23時30分過ぎには139.57円と本日安値を付けた。その後は139.90円台まで下げ渋るものの、戻りは鈍かった。

・ユーロドルは買い戻し。独長期金利の低下を背景に1.0673ドルまで売りが先行したが、その後はドル売りが活発化した影響から一転して買い戻しが優勢に。21時過ぎには1.0747ドルまで買い上げられた。一方、26日高値の1.0759ドルが目先のレジスタンスとして意識されると1.0710ドル台まで伸び悩んだ。

・ユーロ円は一進一退。ドル円が高値を付けたタイミングで150.63円まで上昇したが、財務省・金融庁・日銀による3者会合開催の報道が伝わると149.75円まで一転下落。財務官の発言を受けて再び150.50円台まで切り返したが、ダウ平均の下落でリスクオフの円高が進むと3時過ぎには149.74円まで反落した。

・ロンドン株式相場は反落。連休明けとあって序盤は様子見ムードが広がっていたが、米国株が軟調に推移したことを受けて引けにかけて売りが優勢となった。原油先物相場の大幅下落を受けてエネルギー関連株の下落が目立った。

・フランクフルト株式相場は続落。序盤は輸出関連株などがけん引する形で底堅い動きを見せていたが、米国株の下落をきっかけに引けにかけて一転下落した。個別では、ドイツポスト(1.51%高)などが買われた半面、フレゼニウス(2.71%安)やバイヤスドルフ(2.26%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は上昇。


(越後)
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