欧州マーケットダイジェスト・2日 株高・ドル高

(2日終値:3日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=139.99円(2日15時時点比△1.12円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=149.93円(△0.35円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0710ドル(▲0.0061ドル)
FTSE100種総合株価指数:7607.28(前営業日比△117.01)
ドイツ株式指数(DAX):16051.23(△197.57)
10年物英国債利回り:4.156%(△0.040%)
10年物独国債利回り:2.312%(△0.063%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)          <発表値>    <前回発表値>
4月仏鉱工業生産
前月比                0.8%       ▲1.7%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は買い優勢。5月米雇用統計を控えて欧州序盤は138.90円を挟んで方向感がなかった。ただ、米雇用統計で非農業部門雇用者数変化が33.9万人増と市場予想の19.0万人増を大きく上回ったことが伝わると米・中長期金利の上昇とともに買いが優勢に。上下に大きく振れながらも金利が一段と上昇したうえ、ダウ平均が700ドル超の大幅上昇を見せると上値を試す展開となり、3時過ぎには140.07円まで上げ幅を拡大した。
 なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.25%の利上げを予想する確率が前日の45%付近から52%付近まで上昇。また、0.50%の利上げを予想する確率も前日の8%付近から20%前後まで上昇した。

・ユーロドルは弱含み。1.0770ドルを挟んだ小動きが続いていたが、米雇用統計後は全般ドル高が進んだ流れに沿って下落。一時1.0706ドルまで下押しした。また、ポンドドルは1.2442ドル、ドルスイスフランは0.9091フランまでドル高に振れた。

・ユーロ円は底堅い。149円台半ばを中心に方向感を欠いていたが、ドル円や米国株の一段高を受けて次第に買いが強まり、一時149.96円まで値を上げた。
 また、その他クロス円も総じて強く、ポンド円は174.68円、豪ドル円は92.55円、NZドル円は84.89円、カナダドル円は104.20円まで上昇した。

・ロンドン株式相場は続伸。米下院に続き上院でも債務上限法案が可決したことを好感して株式市場に資金を戻す動きが広がった。米非農業部門雇用者数が良好な結果となり、米国株が大幅高となったことで引けにかけて上げ幅を拡大した。セクター別では、素材や不動産株の上昇が目立た。

・フランクフルト株式相場は続伸。米国のデフォルト回避を受けてリスクオンの動きが活発化。米国株の大幅上昇も支援材料となった。個別では、コベストロ(6.38%高)やアディダス(5.82%高)の上昇が目立った。値下がりはドイツテレコム(9.06%安)など3銘柄のみだった。

・欧州債券相場は下落。


(越後)
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