ロンドン為替見通し=ドル相場 神経質な動きに、スイスCPIなどにも注目
本日のロンドン為替市場でも、米金利動向を睨みながら先週末に反発したドル相場の流れが続くか見定めることになる。米国では米連邦公開市場委員会(FOMC)を来週に控え、当局者が金融政策に関してコメントできないブラックアウト期間に入った。その分だけ先行き政策への思惑も高まりやすいといえ、ドルは欧州通貨に対しても神経質に上下することになりそうだ。
ユーロ圏の指標は5月サービス部門PMIが発表されるが今回は改定値。よほど速報値からブレない限り、相場への影響は限定的だろう。欧州午後にはラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁が講演予定だ。先週も利上げ継続の必要性を述べており、同様な内容が予想される。もし欧米金利差について言及するようであれば、ユーロドルの動意に繋がるか。
なお欧州序盤には5月スイス消費者物価指数(CPI)が発表される。22日には3カ月ぶりにスイス国立銀行(中央銀行、SNB)が金融政策決定会合を開く。会合前の重要な指標であり、インフレ結果次第でスイスフランの振れ幅が大きくなると思われる。
トルコでも5月CPIが発表される。前回からの鈍化が予想されているものの、選挙でエルドアン大統領が公約した「一般家庭のガス代金を無料」が実施されたことが影響しているもよう。トルコリラは指標結果への反応よりも、週末に発表されたトルコの新内閣への評価が気になるところ。市場から期待度が高いシムシェッキ元副首相が財務相となったものの、アジア時間ではリラ売りが対ドルで進んでいる。
想定レンジ上限
・ユーロドルは2日高値1.0779ドル、ドルスイスフランが4月3日高値0.9196フラン。リラ円は21日移動平均線6.89円。
想定レンジ
・ユーロドルは5月31日安値1.0635ドル、ドルスイスフランが21日移動平均線0.9008フラン。リラ円は21年12月につけた史上最安値6.17円。
(小針)
ユーロ圏の指標は5月サービス部門PMIが発表されるが今回は改定値。よほど速報値からブレない限り、相場への影響は限定的だろう。欧州午後にはラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁が講演予定だ。先週も利上げ継続の必要性を述べており、同様な内容が予想される。もし欧米金利差について言及するようであれば、ユーロドルの動意に繋がるか。
なお欧州序盤には5月スイス消費者物価指数(CPI)が発表される。22日には3カ月ぶりにスイス国立銀行(中央銀行、SNB)が金融政策決定会合を開く。会合前の重要な指標であり、インフレ結果次第でスイスフランの振れ幅が大きくなると思われる。
トルコでも5月CPIが発表される。前回からの鈍化が予想されているものの、選挙でエルドアン大統領が公約した「一般家庭のガス代金を無料」が実施されたことが影響しているもよう。トルコリラは指標結果への反応よりも、週末に発表されたトルコの新内閣への評価が気になるところ。市場から期待度が高いシムシェッキ元副首相が財務相となったものの、アジア時間ではリラ売りが対ドルで進んでいる。
想定レンジ上限
・ユーロドルは2日高値1.0779ドル、ドルスイスフランが4月3日高値0.9196フラン。リラ円は21日移動平均線6.89円。
想定レンジ
・ユーロドルは5月31日安値1.0635ドル、ドルスイスフランが21日移動平均線0.9008フラン。リラ円は21年12月につけた史上最安値6.17円。
(小針)