5日香港株=続伸か、米株高が材料 FOMCの利上げ見送りに期待

 5日の香港市場は、前週末の米株高の流れを引き継いで続伸か。米連邦準備理事会(FRB)が利上げ路線を一時停止する可能性が強まったとの見方から買いが先行しそうだ。米国の債務上限を引き上げる「財政責任法案」が1日までに米上下両院で可決され、米国の債務不履行(デフォルト)が回避される見通しとなったことも支援材料となるだろう。

 ただ、ハンセン指数が心理的節目の19000ポイントを上抜けると伸び悩む展開がありそうだ。前週末2日は、中国当局が不動産市況を支える一連の追加措置を検討していると外電が伝え、不動産株が大きく買われて相場を押し上げた。実際の政策を見極めたい投資家が利益を確定する動きが上値を重くする可能性がある。

 2日のNY株式相場は主要3指数がそろって大幅に続伸した。注目された米5月雇用統計が強弱まちまちとなったことで、6月13-14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)が利上げをスキップするとの期待が続いた。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)、新エネルギー車のBYD(01211)が香港終値を上回って引けた。

(小針)
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