2日香港株=反発して始まるか、米利上げ見送り観測が支え

 2日の香港市場は反発して始まるか。米国のインフレ圧力緩和を示す指標を受け、6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)が利上げを見送るとの観測が広がっている。5月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数は46.9と前月から悪化し、好不況の分かれ目である50割れが続いた。米長期金利の低下も支援材料。前日のハンセン指数は続落しておよそ6カ月ぶりの安値圏にあるだけに、買い直しが先行しそうだ。

 もっとも、買い一巡後は上値が重い展開があり得る。米連邦準備理事会(FRB)が景気判断の上で重視する米5月雇用統計が香港時間きょう夜に発表されるとあって、結果を見極めたい投資家は積極的な買いを手控えるだろう。中国景気の先行き不透明感もくすぶる。

 1日のNY市場でダウ平均は3営業日ぶりに反発。ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数も反発し、終値は2022年8月中旬以来およそ9カ月半ぶり高値だった。前日に米債務上限引き上げ法案が下院で可決し、上院でも可決される見通しとなったことで、米国のデフォルト懸念が後退した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)、大型ネット株のテンセント(00700)とJDドットコム(09618)、アリババ集団(09988)が香港終値を下回って引けた。
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