31日香港株=反落か、米FRBの利上げ継続を懸念

 31日の香港市場は反落か。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ抑制を重視して利上げを続けるとの見方から、投資家がリスク回避姿勢を強めると予想する。中国景気の回復鈍化や人民元安の進行も地合いの悪化につながるだろう。

 中国の国家統計局がきょう午前に5月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)を発表する。また、米連邦政府の債務上限問題を巡るバイデン米大統領と野党・共和党のマッカーシー下院議長の合意案が、現地時間31日にも米下院で採決される見通し。結果を見極めたいとして積極的な売買を手控える気分が広がる展開がありそうだ。

 30日のNY株式相場はダウ平均が反落したものの、ハイテク株主体のナスダック総合は3日続伸。前週の決算発表を好感する流れが続いたエヌビディアが大幅続伸し、ハイテク株の上昇をけん引した一方、生活必需品などのディフェンシブ株や原油安を嫌気したエネルギー株が下落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は下げが目立ち、大型ネット株のアリババ集団とテンセント(00700)、JDドットコム(09618)やアジア保険会社のAIAグループ(01299)、取引所運営の香港証券取引所(00388)が香港終値を下回って引けた。
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