ニューヨーク外国為替市場概況・19日 ドル円、3日続伸

 19日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3日続伸。終値は141.98円と前営業日NY終値(141.82円)と比べて16銭程度のドル高水準だった。欧州株相場の下落や日経平均先物の失速に伴う円買い・ドル売りが入ると一時141.66円付近まで下押しする場面もあったが、取引終了間際には欧州時間に付けた約7カ月ぶりの高値142.00円に面合わせした。米国がジューンティーンス独立記念日で休場となる中、大きな方向感は出なかったが、日米金融政策の方向性の違いに着目した円売り・ドル買いは出やすく高止まりした。

 ユーロドルは続落。終値は1.0921ドルと前営業日NY終値(1.0937ドル)と比べて0.0016ドル程度のユーロ安水準だった。米国市場が休場となる中、動意となるイベントもなく、狭いレンジでの取引が続いた。市場では「21-22日のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を控えて、様子見ムードが高まっている」との声が聞かれた。

 ポンドドルはじり安となった。今週予定の英中銀金融政策委員会(MPC)では0.25%の利上げが見込まれているものの、前週末に昨年4月以来の高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りなどが出た。アジア時間早朝に付けた1.2801ドルを下抜けて一時1.2771ドルまで値を下げた。

 ユーロ円は6営業日ぶりに小反落。終値は155.09円と前営業日NY終値(155.22円)と比べて13銭程度のユーロ安水準。大規模な金融緩和を維持する日銀と、利上げ継続方針を示す欧州中央銀行(ECB)との金融政策の違いが意識されて、アジア市場では一時155.33円と2008年9月以来15年ぶりの高値を付けたものの、NY市場では154.69円付近まで下押しした。ただ、そのあとは155.09円まで買い戻されて取引を終えるなど、下値は堅かった。

本日の参考レンジ
ドル円:141.44円 - 142.00円
ユーロドル:1.0907ドル - 1.0946ドル
ユーロ円:154.66円 - 155.33円

(中村)
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