ニューヨーク外国為替市場概況・20日 ドル円、4日ぶり反落

*日付を訂正いたしました。

 20日のニューヨーク外国為替市場でドル円は4営業日ぶりに反落。終値は141.47円と前営業日NY終値(141.98円)と比べて51銭程度のドル安水準だった。5月米住宅着工件数や5月米建設許可件数が予想を上回ったことが伝わると141.75円付近まで買い戻される場面もあったが、戻りは鈍かった。米長期金利の低下に伴う円買い・ドル売りが入ったほか、米国株安に伴うクロス円の下落につれた売りが出て一時141.21円と日通し安値を更新した。
 市場では「明日のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の米下院金融サービス委員会での議会証言を前に、ポジション調整目的の売りが出た」との声も聞かれた。

 ユーロドルは小幅ながら3日続落。終値は1.0918ドルと前営業日NY終値(1.0921ドル)と比べて0.0003ドル程度のユーロ安水準だった。欧州債利回りの低下などを手掛かりにユーロ売り・ドル買いが先行。米国株相場の下落を背景にリスク・オフのドル買いも入り一時1.0893ドルと日通し安値を更新した。ただ、米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが入ると1.0919ドル付近まで下げ渋った。

 オセアニア通貨は軟調だった。ダウ平均が一時380ドル超下落するなど、米株式相場が軟調に推移するとリスクセンチメントに敏感なオセアニア通貨に売りが出た。豪ドル米ドルは0.6753米ドル、NZドル米ドルは0.6134米ドルまで値を下げたほか、豪ドル円は95.57円、NZドル円は86.86円と日通し安値を更新した。

 ユーロ円は続落。終値は154.44円と前営業日NY終値(155.09円)と比べて65銭程度のユーロ安水準。米株価の下落を背景にリスク回避の円買い・ユーロ売りが入ると、一時154.05円と本日安値を付けた。

本日の参考レンジ
ドル円:141.21円 - 142.25円
ユーロドル:1.0893ドル - 1.0946ドル
ユーロ円:154.05円 - 155.38円

(中村)
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