NY株見通し-5月中古住宅販売件数の発表に注目

 今晩のNY市場は5月中古住宅販売件数の発表に注目。昨日行われた米下院金融サービス委員会で、パウエルFRB議長は先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)でFOMCメンバーが示した年内に0.50%(0.25%ずつ2回)の追加利上げが必要との見方は妥当との見解を示した。利上げ継続観測から主力ハイテク株への売りが強まった。今晩の取引では、住宅市場の動向を巡り、取引時間午前10時に発表される5月中古住宅販売件数の発表に注目。20日に発表された5月住宅着工件数は前月比21.7%増の163.1万戸(年率換算)と市場予想を大きく上回り、伸び率は2016年10月以来の大きさとなった。中古住宅販売件数が市場予想を上回る良好な結果となれば、住宅市場の回復が米景気を下支えるとの見方から株式相場のプラス要因になるとみている。

 今晩の米経済指標・イベントは新規失業保険申請件数、5月中古住宅販売件数のほか、米上院でのパウエルFRB議長の議会証言など。このほか、メスター米クリーブランド連銀総裁の講演も予定されている。主要な企業の決算はアクセンチュアが発表予定。(執筆:6月22日、14:00)
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