NY株見通し-底堅い展開か 6月製造業・サービス業PMI速報値や要人発言に注目

 今晩のNY市場は底堅い展開か。昨日はボーイング株の下落が重しとなったダウ平均がわずかにマイナス圏で終了したものの、ハイテク株を中心に買戻しが優勢となりS&P500とナスダック総合がともに4日ぶりに上昇した。時価総額最大のアップルは特段の材料が無かったものの、1.65%高と反発し、再び上場来高値を更新した。ただ、週間ではダウ平均が1.03%安と4週ぶりの反落ペース、S&P500が0.63%安と6週ぶりの反落ペースとなり、ナスダック総合も0.43%安と9週ぶりの反落ペースとなった。
 週末の取引となる今晩は底堅い展開か。先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で年内に0.50%の追加利上げの可能性が示され、今週はパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が議会証言で追加利上げの必要性を強調したことで早期利上げ打ち止め期待や年年内の利下げ転換期待が後退したことが引き続き株式相場の重しとなることが予想されるものの、テクニカルやセンチメントの改善を背景に先高観も強く、下値の堅い展開となりそうだ。

 今晩の米経済指標は6月S&Pグローバル製造業・サービス業PMI速報値など。ブラード米セントルイス連銀総裁やメスター米クリーブランド連銀総裁の講演やあいさつも予定されている。企業決算は寄り前にカーマックスが発表予定。(執筆:6月23日、14:00)
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