欧州外国為替市場概況・22時 ドル円、戻り鈍い

 23日の欧州外国為替市場でドル円は戻りが鈍い。22時時点では142.86円と20時時点(143.26円)と比べて40銭程度のドル安水準だった。143.32円付近まで持ち直す場面があったものの、米10年債利回りが再び低下すると売りが再開。欧米株価指数が軟調に推移し、豪ドル円などクロス円が売られたことにつれた面もあり、一時142.79円付近まで下げ、本日安値の142.77円に接近した。ボスティック米アトランタ連銀総裁が年内の利上げ見送りを支持したことも相場の重しとなった。

 ユーロ円は反発力が弱い。22時時点では155.54円と20時時点(155.70円)と比べて16銭程度のユーロ安水準だった。155.06円を安値に155.90円前後まで切り返したが、欧米株安でリスク回避の円買いが強まると155.40円台まで押し戻された。なお、豪ドル円は95.26円、NZドル円は87.48円、カナダドル円は108.02円まで本日安値を更新した。

 ユーロドルは下値が堅い。22時時点では1.0887ドルと20時時点(1.0868ドル)と比べて0.0019ドル程度のユーロ高水準だった。ショートカバーが継続し、ユーロ豪ドルなど一部ユーロクロスの上昇も支えに1.0890ドル台まで持ち直した。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:142.77円 - 143.45円
ユーロドル:1.0845ドル - 1.0959ドル
ユーロ円:155.06円 - 156.83円


(越後)
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