欧州外国為替市場概況・22時 ドル円、底堅い

 22日の欧州外国為替市場でドル円は底堅い。22時時点では142.24円と20時時点(142.05円)と比べて19銭程度のドル高水準だった。前週分の米新規失業保険申請件数が26.4万件と予想の26.0万件より悪化したことを受けて米10年債利回りが一時3.70%台まで低下すると、つれる形で一時141.78円付近まで下押しした。ただ、利回りが3.76%台まで一転上昇すると買い戻しが優勢となり、日通し高値となる142.35円まで持ち直した。

 トルコリラは売り加速。トルコ中銀による利上げが不十分との見方からリラが急落。シムシェキ・トルコ財務相が「市場経済、自由な為替制度政策を実施へ」と発言したことも売りに拍車をかけ、対ドルでは24.6224リラと史上最安値を付けたほか、対円でも5.77円まで下落している。

 ユーロドルは上値が重い。22時時点では1.0982ドルと20時時点(1.1004ドル)と比べて0.0022ドル程度のユーロ安水準だった。20時過ぎに1.1012ドルまで上昇したが、米長期金利の上昇に伴ってドル買い圧力が高まると1.0978ドルまで失速した。

 ユーロ円は22時時点では156.21円と20時時点(156.32円)と比べて11銭程度のユーロ安水準だった。ユーロドルの失速を受けて155.80円台まで伸び悩む場面があったが、ドル円が買い戻された影響から156円台前半まで切り返している。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:141.61円 - 142.35円
ユーロドル:1.0978ドル - 1.1012ドル
ユーロ円:155.62円 - 156.51円

(越後)
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