ロンドン為替見通し=NYタイムの米金利の動き待ちつつも、欧・英当局者発言への反応にも留意

 ロンドンタイムは、ECB中央銀行フォーラムにおけるラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁の発言内容に一応留意しつつNYタイムの動きを待つことになる。昨日、欧州通貨の下値を支えた米10年債利回りの金利など、米金利の動向をにらんだ動きになりやすくなっている。

 ラガルド総裁などECB高官の発言が総じてタカ派傾向になりやすいほか、李強中国首相が「第2四半期の経済成長、第1四半期を上回る見通し」と5%前後の成長予想を示したことも、中国へ進出している企業が多い欧州の経済にとって安心感を誘う材料になるかもしれない。欧州勢の動きが本格化して以降の反応を見定めたい。

 ECB高官の発言予定だけでなくイングランド銀行(BOE)のディングラ金融政策委員会(MPC)委員やテンレイロMPC委員の講演も行われることになっている。ディングラ委員は「インフレが高すぎる」ことに言及していたこともある一方、テンレイロ委員とともに利上げが決定された22日のMPCで金利据え置きを主張していた。両者の金融政策判断の背景に着目した市場の反応にも注意が必要か。


想定レンジ上限
・ユーロドル:22日高値1.1012ドル。
・ポンドドル:22日高値1.2837ドル。

想定レンジ下限
・ユーロドル:日足一目均衡表・雲の下限1.0806ドル。
・ポンドドル:14日安値1.2601ドル

(関口)
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