ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、底堅い

 6日のニューヨーク外国為替市場でドル円は底堅い動き。24時時点では144.28円と22時時点(144.20円)と比べて8銭程度のドル高水準となった。6月ADP全米雇用報告に続き、6月米ISM非製造業景況指数が予想を上回ったことが分かると、米長期金利の上昇とともにドル買いが優勢となった。23時30分過ぎには一時144.65円付近まで買われ、アジア時間に付けた日通し高値144.66円に迫った。
 なお、米10年債利回りは一時4.0792%前後と3月2日以来約4カ月ぶりの高水準を付けた。

 オセアニア通貨はさえない展開だった。欧米株相場が軟調に推移したことでリスクセンチメントに敏感な豪ドルやNZドルには売りが出た。豪ドル米ドルは一時0.6599米ドル、豪ドル円は95.35円まで値を下げたほか、NZドル米ドルは0.6133米ドル、NZドル円は88.62円と日通し安値を更新した。
 なお、欧州を代表する株価指数のひとつユーロ・ストックス50指数は2.7%超急落したほか、ダウ平均は一時500ドル超下げた。また、ナイト・セッションの日経平均先物は大証終値比410円安の3万2320円まで値を下げた。

 ユーロドルは頭が重い。24時時点では1.0868ドルと22時時点(1.0874ドル)と比べて0.0006ドル程度のユーロ安水準だった。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出ると一時1.0834ドル付近まで下押しした。

 ユーロ円は24時時点では156.81円と22時時点(156.81円)とほぼ同水準だった。ドル円の上昇につれた買いが入ると一時157.12円と日通し高値を付けたものの、ユーロドルの下落につれた売りが出ると伸び悩んだ。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:143.56円 - 144.66円
ユーロドル:1.0834ドル - 1.0900ドル
ユーロ円:155.85円 - 157.12円


(中村)
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