ロンドン為替見通し=中国インフレの落ち着きが欧州金融市場へ与える影響を推し量る局面

 ロンドンタイムは、落ち着きを示した中国インフレ指標が欧州金融市場へ与える影響を推し量る展開か。6月中国消費者物価指数(CPI)は前年同月比±0.0%と、5月程度の伸びを見込んだ市場予想の+0.2%より弱く、同生産者物価指数(PPI)は前年同月比-5.4%と、市場予想の-5.0%よりマイナス幅が大きかった。

 中国景況への悪影響が懸念されたインフレが落ち着き、加えて中国政府による景気刺激策への期待感が高まっている。週明けの中国株は反発スタートとなった。中国へ進出している企業が多い欧州の経済にとっても中国景況に対する懸念後退は支援となりそう。週明けの市場へ参入する欧州勢がポジティブな反応を示した場合、欧州通貨も下支えされると考えられる。


想定レンジ上限
・ユーロドル:5月8日高値1.1054ドル。

想定レンジ下限
・ユーロドル:日足一目均衡表・雲の上限1.0865ドル。

(関口)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。