株式明日の戦略-5日続落で直近安値を下回る、業績相場に移行できるかが焦点に
10日の日経平均は5日続落。終値は198円安の32189円。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり932/値下がり814と、日経平均がかなり不安定となった割には値上がり銘柄が多かった。大きな注目を集めたのが良品計画。3Q累計では前年同期比で営業減益であったが直近四半期の業績が良く、買い気配スタートからストップ高まで駆け上がった。NY原油の上昇を手がかりにINPEXや石油資源開発に資金が向かった。指数寄与度の大きいソフトバンクGとファーストリテイリングがそろって上昇。日経記事を手がかりにリョービが急伸した。
半面、アドバンテスト、ルネサス、レーザーテックなど半導体株が強めの下落。ソシオネクストが5.8%安となり、きょうもこの銘柄が大きく崩れた際に全体も連動するような動きが見られた。為替が円高に振れたことから、トヨタ、ホンダ、日産自など自動車株が全般軟調。日経平均がさえない局面で買われることが多かった日本郵船や川崎汽船など海運株は、きょうは弱さが目立った。1Q決算を発表した安川電機は受注底打ち期待から買われる場面もあったが、早々に失速すると下げ基調が続き、3%を超える下落となった。
上場2日目で公開価格比約3倍の初値をつけたグリッドは、初値が天井となり、終値は初値を大きく下回った。
日経平均は5日続落。上昇する場面もあったが、動きが良くなるとすぐに売りが出てきており、流れが悪くなっている。為替が円高に振れると日本株の相対的な魅力が落ちる上に、自動車株やインバウンド関連など買いづらくなる銘柄も出てくる。米国の長期金利が低下した上での円高(ドル安)であればグロース株に資金が入りやすくなるが、米金利は上昇傾向にあり、安心して買えるものが少ない状況。その分、逆に強い銘柄には資金が集中し、そこそこの規模感がある良品計画がいきなりストップ高になるといったマネーゲーム的な動きが発生する。もうしばらくは不安定な状況が続きそうだ。
直近安値を下回っており、強いサポートとして期待できそうなのは13週線(31210円、10日時点)辺り。ここに向けて一気に値幅で調整して行くのか、32000円近辺で下げ渋って時間をかけて過熱感を削いでいくのかというところ。決算発表銘柄は上でも下でも値幅が出やすくなるだろう。買われる銘柄が多くなり、森(全体)ではなく木(個別)を見る相場に移行できるかどうかがポイントとなる。内容が良くても材料出尽くしで売られたり、株主還元強化に対するリリースに対する反応が甘くなるケースが増えてしまうようだと、全体相場の反転には時間がかかるとみておいた方が良い。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり932/値下がり814と、日経平均がかなり不安定となった割には値上がり銘柄が多かった。大きな注目を集めたのが良品計画。3Q累計では前年同期比で営業減益であったが直近四半期の業績が良く、買い気配スタートからストップ高まで駆け上がった。NY原油の上昇を手がかりにINPEXや石油資源開発に資金が向かった。指数寄与度の大きいソフトバンクGとファーストリテイリングがそろって上昇。日経記事を手がかりにリョービが急伸した。
半面、アドバンテスト、ルネサス、レーザーテックなど半導体株が強めの下落。ソシオネクストが5.8%安となり、きょうもこの銘柄が大きく崩れた際に全体も連動するような動きが見られた。為替が円高に振れたことから、トヨタ、ホンダ、日産自など自動車株が全般軟調。日経平均がさえない局面で買われることが多かった日本郵船や川崎汽船など海運株は、きょうは弱さが目立った。1Q決算を発表した安川電機は受注底打ち期待から買われる場面もあったが、早々に失速すると下げ基調が続き、3%を超える下落となった。
上場2日目で公開価格比約3倍の初値をつけたグリッドは、初値が天井となり、終値は初値を大きく下回った。
日経平均は5日続落。上昇する場面もあったが、動きが良くなるとすぐに売りが出てきており、流れが悪くなっている。為替が円高に振れると日本株の相対的な魅力が落ちる上に、自動車株やインバウンド関連など買いづらくなる銘柄も出てくる。米国の長期金利が低下した上での円高(ドル安)であればグロース株に資金が入りやすくなるが、米金利は上昇傾向にあり、安心して買えるものが少ない状況。その分、逆に強い銘柄には資金が集中し、そこそこの規模感がある良品計画がいきなりストップ高になるといったマネーゲーム的な動きが発生する。もうしばらくは不安定な状況が続きそうだ。
直近安値を下回っており、強いサポートとして期待できそうなのは13週線(31210円、10日時点)辺り。ここに向けて一気に値幅で調整して行くのか、32000円近辺で下げ渋って時間をかけて過熱感を削いでいくのかというところ。決算発表銘柄は上でも下でも値幅が出やすくなるだろう。買われる銘柄が多くなり、森(全体)ではなく木(個別)を見る相場に移行できるかどうかがポイントとなる。内容が良くても材料出尽くしで売られたり、株主還元強化に対するリリースに対する反応が甘くなるケースが増えてしまうようだと、全体相場の反転には時間がかかるとみておいた方が良い。