NY為替見通し=ドル円、12日発表の米6月CPIやYCC修正警戒などで軟調推移か
本日のNY為替市場のドル円は、12日に発表される米6月消費者物価指数(CPI)や日銀のイールドカーブコントロール(YCC)許容変動幅の拡大観測などを背景に、米系短資筋の円・キャリートレードの手仕舞いが進んでおり、軟調推移が予想される。
米6月のミシガン大学消費者信頼感指数での1年先のインフレ期待は3.3%、6月のニューヨーク 連銀調査の1年後のインフレ期待が3.8%まで低下していたことで、明日12日に発表される6月米CPIへの警戒感が高まっている。6月CPIは、前年比+3.1%と予想されており、5月の同比+4.0%からの伸び率鈍化が見込まれている。もし予想通りに伸び率が鈍化していた場合、6月の雇用統計とCPIというデータを基に判断される7月25-26日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、タカ派的スキップ(見送り)が連続する可能性を高めることになる。
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」では、7月FOMCでの5.25-50%への利上げはほぼ確実視されているが、9月、11月、12月FOMCでは据え置き確率が高まったままであり、年内1回の利上げだけを示唆している。
また、7月27-28日に開催される日銀金融政策決定会合では、イールドカーブコントロール(YCC)の変動幅が拡大されるのではないか、との警戒感が高まっており、円の買い戻し要因、すなわち、円・キャリートレードの手仕舞い要因となっている。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、日足一目均衡表・基準線の141.92円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、6月16日の安値の139.85円。
(山下)
米6月のミシガン大学消費者信頼感指数での1年先のインフレ期待は3.3%、6月のニューヨーク 連銀調査の1年後のインフレ期待が3.8%まで低下していたことで、明日12日に発表される6月米CPIへの警戒感が高まっている。6月CPIは、前年比+3.1%と予想されており、5月の同比+4.0%からの伸び率鈍化が見込まれている。もし予想通りに伸び率が鈍化していた場合、6月の雇用統計とCPIというデータを基に判断される7月25-26日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、タカ派的スキップ(見送り)が連続する可能性を高めることになる。
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」では、7月FOMCでの5.25-50%への利上げはほぼ確実視されているが、9月、11月、12月FOMCでは据え置き確率が高まったままであり、年内1回の利上げだけを示唆している。
また、7月27-28日に開催される日銀金融政策決定会合では、イールドカーブコントロール(YCC)の変動幅が拡大されるのではないか、との警戒感が高まっており、円の買い戻し要因、すなわち、円・キャリートレードの手仕舞い要因となっている。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、日足一目均衡表・基準線の141.92円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、6月16日の安値の139.85円。
(山下)