NY為替見通し=ドル円、米4月消費者信頼感指数に要注目か

 本日のNY為替市場のドル円は、米国4月の消費者信頼感指数やリッチモンド連銀製造業景気指数を見極める展開が予想される。

 4月米消費者信頼感指数は104.0と予想されており、3月の104.2からの低下が見込まれている。雇用関連指数やインフレ関連の指数にも要注目となる。
 4月米リッチモンド連銀製造業景気指数は -8と予想されており、3月の -5からの悪化が見込まれている。ニューヨーク連銀景況指数やフィラデルフィア連銀景況指数はまちまちな結果となっていたことで、予想を大幅に下回るネガティブサプライズや上回るポジティブサプライズには警戒しておきたい。

 ドル円の一目均衡表でのテクニカル分析では、雲の上限134.09円付近で伸び悩んでいることで、三役好転の上昇トレンドが再開するか否かは不透明となっている。
 5月2-3日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、10回目となる0.25%の利上げが確実視されているが、3日には、雲の上限と下限が132.74円で交差し、相場の転換となる「変化日」となる可能性もあることで、念頭に置いておきたい。

 今週は、米連邦準備理事会(FRB)高官が金融政策に関して発言出来ないブラックアウト期間に入っているが、5月2-3日のFOMCでの参考資料となるバー米連邦準備理事会(FRB)副議長(銀行監督担当)による金融機関の経営破綻に関する報告書に関する報道には警戒しておきたい。 

 さらに、今週は、マッカーシー米下院議長が提案した連邦債務削減案が下院で協議される予定となっているが、民主党が多数派の上院では否決されることが見込まれている。
 米国がデフォルト(債務不履行)に陥る「Xデイ」が7月辺りに訪れることが警戒される中、信用収縮によるリセッション(景気後退)懸念や政策金利の高止まり懸念などが、米国債市場の波乱要因となりつつある。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値目処(めど)は、4月19日の高値の135.13円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値目処(めど)は、一目・雲の下限の132.57円。


(山下)
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