NY為替見通し=ドル円、米金利眺めながらの動きも底堅いか

 ドル円は時間外の米長期期金利の低下を受けて一時135.37円まで下押した。その後は買い戻しが入り、136円を回復した。

 本日に予定されている米経済指標は1月製造業新規受注程度で手がかりは乏しい。NYタイムでもドル円は米長期金利の動向を眺めながらの動きが続きそうだが、今週は明日から注目イベントが多数控えており、一方向に大きく傾きにくい。今週は明日7日に米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の議会証言、9-10日に黒田日銀総裁の最後の金融政策決定会合、10日に米雇用統計などが控えている。

 今月の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向けてFRBメンバーの発言からは見解の強弱も見られ、ドルの神経質な動きが続きそうだが、足もとではパウエルFRB議長が議会証言でインフレ高止まりの抑制するため引き締め長期化の方針を示すとタカ派寄りの発言を期待する声が多く、今晩のドル円は底堅い動きが見込まれる。また、日銀が今週の会合で金融緩和策の現状維持と、10年国債金利の変動幅も上下0.5%で据え置く公算が大きいこともドル円の下支えとなりそうだ。

・想定レンジ上限
 ドル円は先週末の高値136.79円が上値めど。

・想定レンジ下限
 ドル円は本日これまでの安値135.37円や心理的節目の135.00円が下値めど。

(金)
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