ニューヨーク外国為替市場概況・17日 ドル円、小反落

 17日のニューヨーク外国為替市場でドル円は小反落。終値は138.71円と前営業日NY終値(138.80円)と比べて9銭程度のドル安水準だった。7月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が1.1と予想の▲3.4に反してプラスになったことが分かると円売り・ドル買いが先行。イエレン米財務長官が「米国のリセッションは想定していない」「米景気は減速したが、労働市場は非常に力強い」などと述べたことも相場の支援材料となり、前週末の高値139.16円を上抜けて一時139.41円まで値を上げた。
 ただ、139円台では戻りを売りたい向きも多く、上値は限定的だった。日銀が現行の金融緩和策を修正するとの観測も根強く、4時過ぎには138.61円付近まで押し戻された。

 ユーロドルは小幅高。終値は1.1236ドルと前営業日NY終値(1.1228ドル)と比べて0.0008ドル程度のユーロ高水準だった。予想を上回る米経済指標を受けてユーロ売り・ドル買いが優勢になると、前週末の安値1.1204ドルに面合わせした。
 ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢となり、1.12ドル台半ばまで持ち直している。米長期金利の低下なども相場を下支えした。欧州中央銀行(ECB)による利上げ継続観測も根強い。

 ユーロ円は小幅ながら3日続伸。終値は155.88円と前営業日NY終値(155.84円)と比べて4銭程度のユーロ高水準。20時前に一時本日安値となる155.10円まで値を下げたものの、ドル円の上昇やユーロドルの持ち直しにつれた円売り・ユーロ買いが優勢になると156.34円と日通し高値を更新した。ただ、引けにかけては伸び悩んだ。

本日の参考レンジ
ドル円:138.00円 - 139.41円
ユーロドル:1.1204ドル - 1.1249ドル
ユーロ円:155.10円 - 156.34円

(中村)
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