ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、持ち直す

 18日のニューヨーク外国為替市場でドル円は持ち直した。24時時点では138.60円と22時時点(138.08円)と比べて52銭程度のドル高水準となった。6月米鉱工業生産指数が予想を下回ったことが分かると一時137.82円付近まで下押ししたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。
 植田和男日銀総裁が20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議後の会見で「持続的、安定的な2%のインフレ達成にはまだ距離がある」などと発言すると、「日銀が今月の金融政策決定会合でイールドカーブ・コントロール(YCC)政策を修正するのでは」との観測が後退。全般円売りが優勢となり、アジア時間の高値138.92円を上抜けて一時138.99円まで値を上げた。

 ユーロドルは下げ渋り。24時時点では1.1237ドルと22時時点(1.1240ドル)と比べて0.0003ドル程度のユーロ安水準だった。23時前に一時1.1217ドルと日通し安値を付けたものの、前日の安値1.1204ドルがサポートとして意識されると下げ渋った。

 ユーロ円は底堅い。24時時点では155.76円と22時時点(155.21円)と比べて55銭程度のユーロ高水準。22時30分過ぎに一時154.88円と日通し安値を付けたものの、植田日銀総裁の発言が伝わると一転上昇した。23時過ぎには156.10円付近まで買われ、アジア時間に付けた日通し高値156.14円に近づいた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:137.70円 - 138.99円
ユーロドル:1.1217ドル - 1.1276ドル
ユーロ円:154.88円 - 156.14円


(中村)
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