今日の株式見通し=軟調か 日銀が長期金利の0.5%超えを容認との観測が浮上

 東京市場は軟調か。米国株は下落、ダウ平均は237ドル安の35282ドルで取引を終えた。4-6月期GDP速報値など良好な経済指標を好感して買いが先行したものの、10年債利回りが上昇して4%を上回ったことで、警戒感が台頭。終盤にかけて売りに押された。

 米国の金利を刺激したのが日銀に関する報道で、本日28日の日銀会合では、金利操作の修正案を議論すること、長期金利の操作の上限に関して、0.5%を超えることも容認する案が浮上しているとの内容が伝わった。これを受けて為替市場では急速に円高が進行。ドル円は140円を割り込み、足元では139円20銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて415円安の32505円、ドル建てが360円安の32560円で取引を終えた。

 日銀に関するニュースが出てきて、それに対して債券市場や為替市場も大きく反応した。実際に何らかの変更があるかどうかはまだ分からないが、ひとまずこれを受けた反応としては強い売りとなるだろう。0.5%超えの容認に関しては政策修正とまでは言えず、これだけであれば発表後には買い戻しが入るかもしれない。ただ、今回変更や修正があろうとなかろうと、引け後の植田総裁の発言は大きく注目される。政策修正観測がくすぶっていた分、売り一辺倒にはなりづらいとみるが、基本的には下押し圧力の強い地合いが続くと予想する。日経平均の予想レンジは32300円-32750円
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