ロンドン為替見通し=序盤は植田総裁の会見、一巡後はECB決定の影響度合いを探る展開
本日のロンドン為替市場は、序盤は植田日銀総裁の定例記者会見を眺めながら上下するであろうドル円やクロス円主導の動きとなりそうだ。会見では、イールドカーブ・コントロール(長短金利操作、YCC)の今後や、会合後に示した「経済・物価情勢の展望(7月、基本的見解)」における消費者物価指数(CPI、除く生鮮食品)見通しに関する質疑応答が注目される。本邦金利に関する材料なので、欧州通貨は対ドルでもクロス円の影響を受けやすいかもしれない。
日銀関連の動きが一巡した後は、タカ派寄りではないと受け止められた昨日の欧州中央銀行(ECB)理事会やラガルドECB総裁会見の影響度合いを再び探りながらの取引か。欧州前半に発表される、普段は市場インパクトが小さい仏消費者物価指数(CPI)の結果も、本日に関しては注意しておきたい。7月分の前年比予想は4.3%と前回から0.2ポイント鈍化の見込み。
また欧州午後には7月独CPIが発表予定。こちらも前年比は前回から減速が見込まれているものの、予想6.2%と水準的にはまだ高いままであり、5月分を若干ながら上回った位置だ。ユーロ圏内でインフレ格差が問題視されつつあるなか、独インフレが高止まりするようだと、ECBの政策決定に更なる不透明感が増すことになりそうだ。
想定レンジ上限
・ユーロドル 1.1055ドル(日足一目均衡表・基準線)
・ユーロ円 154.22円(27日レンジの半値)
想定レンジ下限
・ユーロドル 1.0865ドル(日足一目均衡表・雲の上限)
・ユーロ円 150.70円(90日移動平均線)
(小針)
日銀関連の動きが一巡した後は、タカ派寄りではないと受け止められた昨日の欧州中央銀行(ECB)理事会やラガルドECB総裁会見の影響度合いを再び探りながらの取引か。欧州前半に発表される、普段は市場インパクトが小さい仏消費者物価指数(CPI)の結果も、本日に関しては注意しておきたい。7月分の前年比予想は4.3%と前回から0.2ポイント鈍化の見込み。
また欧州午後には7月独CPIが発表予定。こちらも前年比は前回から減速が見込まれているものの、予想6.2%と水準的にはまだ高いままであり、5月分を若干ながら上回った位置だ。ユーロ圏内でインフレ格差が問題視されつつあるなか、独インフレが高止まりするようだと、ECBの政策決定に更なる不透明感が増すことになりそうだ。
想定レンジ上限
・ユーロドル 1.1055ドル(日足一目均衡表・基準線)
・ユーロ円 154.22円(27日レンジの半値)
想定レンジ下限
・ユーロドル 1.0865ドル(日足一目均衡表・雲の上限)
・ユーロ円 150.70円(90日移動平均線)
(小針)