欧州外国為替市場概況・22時 ドル円、買い戻し優勢

 28日の欧州外国為替市場でドル円は買い戻し優勢。22時時点では139.96円と20時時点(139.25円)と比べて71銭程度のドル高水準だった。米長期金利の低下が重しとなり、20時30分過ぎに138.85円付近まで下押ししたものの、6月米PCEコア・デフレーターなど米経済指標をこの後に控えて一巡後はショートカバーが優勢に。6月米PCEコア・デフレーターは前年比で市場予想を下回るなど、米指標の結果はそれほど強い内容ではなかったものの買い戻しは継続。米10年債利回りが3.93%台から3.98%台まで一転上昇したことも追い風に140.30円台まで買い上げられた。

 ユーロ円は大幅に反発。22時時点では154.08円と20時時点(153.08円)と比べて1円程度のユーロ高水準だった。ドル円とともにショートカバーが活発化し、154.40円台まで反発した。日銀のYCC修正により円相場のボラティリティが高まっており、この後も大きな振れ幅になることには警戒との声も聞かれている。

 ユーロドルは22時時点では1.1009ドルと20時時点(1.0993ドル)と比べて0.0016ドル程度のユーロ高水準だった。ユーロ円の反発などを支えに1.10ドル台を回復。米長期金利の低下も支えに一時1.1033ドルと日通し高値を付ける場面もあった。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:138.07円 - 141.07円
ユーロドル:1.0944ドル - 1.1033ドル
ユーロ円:151.42円 - 154.91円


(越後)
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