1日香港株=続伸か、中国政府が不動産市場の支援措置を検討

 1日の香港市場は続伸か。中国政府の景気浮揚策に期待する買いが引き続き相場を支えると予想する。中国の国務院(内閣に相当)は前日に常務会議を開き、景気の持続的回復に向け、機を見て新たな政策を打ち出すと強調。不動産市場の発展を支える措置を多様な需要と都市ごとの事情に応じて導入し、不動産業の新たな発展モデルの構築を検討するとした。また、戦略的新興産業の育成を加速し、グローバルな産業供給チェーンにおける中国の競争力と影響力を増強する方針を示した。

 決算発表や業績見通しを受けた売買も活発となるだろう。きょうはハンセン指数構成銘柄のHSBC(00005)と子会社のハンセン銀行(00011)が2023年6月中間決算を発表する。ただ、前日のハンセン指数終値は心理的節目の20000ポイントを上抜け、5月8日以来の高値圏となっただけに、利益をいったん確定する売りが上値を重くする展開があり得る。また、英IHSマークイットがきょう午前に発表する2023年7月の財新中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が注目の材料となる。

 7月31日のNY株式相場はダウ平均とナスダック総合がともに続伸した。週後半にアップルやアマゾン・ドット・コムの決算発表や米7月雇用統計の発表を控え、先週末水準を挟んでもみ合ったが、取引終了間際に上昇した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)はアジア保険会社のAIAグループ(01299)、大型ネット株のテンセント(00700)とアリババ集団(09988)が香港終値を上回った半面、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)と電能実業(00006)が下回って引けた。
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