ロンドン為替見通し=7月の仏独欧英の製造業PMI改定値に要注目か
本日のロンドン為替市場のユーロドルは、7月の仏独欧の製造業PMI改定値、ポンドドルは7月英製造業PMI改定値に注目する展開が予想される。
昨日発表された4-6月期ユーロ圏GDP速報値は前期比+0.3%となり、3四半期ぶりのプラス成長に回復した。しかし、ドイツ経済の低迷が続いており、本日の7月仏独ユーロ圏の製造業PMIの改定値では、ドイツの速報値38.8からの下方修正に警戒しておきたい。
また、フランスの速報値は44.5、ユーロ圏は42.7と50を下回っており、依然として、ユーロ圏の企業活動や銀行融資需要の低迷が、ユーロの上値を抑える構図が続いている。
ユーロドルは、1.1000ドルから1.1045ドルまで、NYカットオプションが上値を抑えており、1.0970ドル割れにはストップロスが控えていることで、製造業PMI改定値が下方修正された場合の下値リスクに警戒しておきたい。
7月英製造業PMI改定値も、速報値45.0からの下方修正の可能性に要警戒か。
8月3日のイングランド銀行金融政策委員会(MPC)では、6月の英インフレ率の伸び率鈍化を受けて0.25%の利上げに留まることが予想されているが、インフレの伸び率鈍化に加えて、足元の景況感の悪化が確認された場合、9月のMPCに向けた追加利上げ観測が後退する可能性に注目しておきたい。
また、英国やユーロ圏の債券市場では、日本銀行によるイールドカーブコントロール(YCC)の柔軟化を受けて、本邦機関投資家のユーロ債・英国債売り、日本へのレパトリエーション(国外滞留資金の本国環流)への警戒感が高まっており、債券市場の動向にも注視しておきたい。
想定レンジ上限
・ユーロドル:1.1087ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:157.81円(7/24高値)
・ポンドドル:1.2996ドル(7/27高値)
・ポンド円:183.19円(7/31高値)
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0866ドル(日足一目均衡表・雲の上限)
・ユーロ円:155.11円(7/31安値)
・ポンドドル:1.2659ドル(日足一目均衡表・雲の上限)
・ポンド円: 180.17円(日足一目均衡表・基準線)
(山下)
昨日発表された4-6月期ユーロ圏GDP速報値は前期比+0.3%となり、3四半期ぶりのプラス成長に回復した。しかし、ドイツ経済の低迷が続いており、本日の7月仏独ユーロ圏の製造業PMIの改定値では、ドイツの速報値38.8からの下方修正に警戒しておきたい。
また、フランスの速報値は44.5、ユーロ圏は42.7と50を下回っており、依然として、ユーロ圏の企業活動や銀行融資需要の低迷が、ユーロの上値を抑える構図が続いている。
ユーロドルは、1.1000ドルから1.1045ドルまで、NYカットオプションが上値を抑えており、1.0970ドル割れにはストップロスが控えていることで、製造業PMI改定値が下方修正された場合の下値リスクに警戒しておきたい。
7月英製造業PMI改定値も、速報値45.0からの下方修正の可能性に要警戒か。
8月3日のイングランド銀行金融政策委員会(MPC)では、6月の英インフレ率の伸び率鈍化を受けて0.25%の利上げに留まることが予想されているが、インフレの伸び率鈍化に加えて、足元の景況感の悪化が確認された場合、9月のMPCに向けた追加利上げ観測が後退する可能性に注目しておきたい。
また、英国やユーロ圏の債券市場では、日本銀行によるイールドカーブコントロール(YCC)の柔軟化を受けて、本邦機関投資家のユーロ債・英国債売り、日本へのレパトリエーション(国外滞留資金の本国環流)への警戒感が高まっており、債券市場の動向にも注視しておきたい。
想定レンジ上限
・ユーロドル:1.1087ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:157.81円(7/24高値)
・ポンドドル:1.2996ドル(7/27高値)
・ポンド円:183.19円(7/31高値)
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0866ドル(日足一目均衡表・雲の上限)
・ユーロ円:155.11円(7/31安値)
・ポンドドル:1.2659ドル(日足一目均衡表・雲の上限)
・ポンド円: 180.17円(日足一目均衡表・基準線)
(山下)