ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、底堅い

 1日のニューヨーク外国為替市場でドル円は底堅い動き。24時時点では143.27円と22時時点(143.26円)と比べて1銭程度のドル高水準となった。7月米ISM製造業景況指数が46.4と予想の46.8を下回ったほか、6月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数が958.2万件と予想の961.0万件より弱い内容だったことが分かると、一時142.89円付近まで売られたものの、下押しは限定的だった。米10年債利回りが4.0451%前後と7月10日以来の高水準を付けたことがドル買いを促し、一時143.47円と7月7日以来約1カ月ぶりの高値を付けた。
 市場では「日銀の長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の柔軟化後も国内金利の上昇は限定的で、円を売って高金利のドルを買う動きが続いている」との声が聞かれた。

 ユーロドルは戻りが鈍い。24時時点では1.0978ドルと22時時点(1.0956ドル)と比べて0.0022ドル程度のユーロ高水準だった。米経済指標の下振れを受けて一時1.0989ドル付近まで買い戻されたものの、アジア時間に付けた日通し高値1.1003ドルには届かなかった。米長期金利の上昇などが相場の重し。

 ユーロ円は底堅い。24時時点では157.29円と22時時点(156.97円)と比べて32銭程度のユーロ高水準。ドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが出て一時157.42円と約1週間ぶりの高値を付けた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.21円 - 143.47円
ユーロドル:1.0952ドル - 1.1003ドル
ユーロ円:156.41円 - 157.42円


(中村)
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