3日香港株=軟調か、米国債格下げや米長期金利の上昇などを嫌気

 3日の香港市場は軟調か。前日の米株安の流れを引き継ぎ、香港市場でもリスクを回避する動きが優勢になりそうだ。格付け会社のフィッチ・レーティングスが米国の外貨建て長期債務の格付けをAAAからAA+に引き下げたことを受け、米景気楽観論が後退した。一方、週末の米7月雇用統計の前哨戦となる米7月ADP民間部門雇用者数が32.4万人増と市場予想の18.9万人増を大きく上回り、堅調な雇用指標を受けて米連邦準備理事会(FRB)が利上げを停止しにくくなるとの見方が出ている。米長期債利回りは一時4.12%台まで上昇し、昨年11月9日以来の高水準となった。

 中国の景気先行き不安も重荷となるだろう。一部都市政府の措置により住宅購入代金の預託資金を開発業者が引き出しにくくなっていると伝わり、不動産企業の債務不安が改めて意識されている。中国の景気浮揚策への期待は続いているが、当局の方針表明にとどまらず、具体的な支援措置を見極めたい気分も強まってきている。

 2日のNY市場でダウ平均は4営業日ぶりに反落し、348米ドル安で終えた。ハイテク株主体のナスダック総合指数は大幅に続落。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(00005)やAIAグループ(01299)、テンセント(00700)、アリババ集団(09988)など主力株が香港終値を下回って引けた。
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