欧州外国為替市場概況・20時 ポンド、下げ渋り

 3日の欧州外国為替市場でポンドは下げ渋り。イングランド銀行(英中銀、BOE)の金融政策発表を控えて欧州序盤から持ち高調整の売りが先行。BOEは市場の予想通り0.25%の利上げを発表したが、議事要旨にて「すでに大幅に利上げしたことを考慮すると、現在の金融政策スタンスは制限的」との見解が示されたほか、1年後のインフレ見通しを前回5月時の+3.38%から+2.82%に引き下げたことで利上げ観測が後退し、対ドルでは1.2621ドル、対円では180.45円まで下落した。一方、一巡するとショートカバーが強まり、1.2670ドル台、181円付近まで急速に持ち直している。

 ドル円は下げ止まり。20時時点では142.92円と17時時点(142.90円)と比べて2銭程度のドル高水準だった。ナイト・セッションの日経平均先物が下げ幅を拡大するにつれて一時142.76円と本日安値を付けた。もっとも、株安がいったん収まるとショートカバーが入り143円台を一時回復する場面も見られた。

 ユーロ円は下げ渋り。20時時点では156.26円と17時時点(156.02円)と比べて24銭程度のユーロ高水準だった。一時155.98円まで下げたが、株安が落ち着くと156.30円台まで持ち直している。

 ユーロドルは20時時点では1.0933ドルと17時時点(1.0918ドル)と比べて0.0015ドル程度のユーロ高水準だった。1.0912ドルを底に小幅ながら下値を切り上げている。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:142.76円 - 143.89円
ユーロドル:1.0912ドル - 1.0949ドル
ユーロ円:155.98円 - 157.23円


(越後)
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