欧州外国為替市場概況・20時 ポンドドル、一転上昇

 21日の欧州外国為替市場でポンドドルは一転上昇。米長期金利の上昇を手掛かりにしたドル買いの流れに沿って一時1.1987ドルまで売りに押されたが、英指標後は一転してポンド買いが強まった。2月英製造業・サービス部門購買担当者景気指数(PMI)速報値がいずれも市場予想より強い結果となったことを受けて1.2114ドルまで急ピッチで値を上げた。また、ポンド円も161円台半ばから指標発表後には162.92円まで反発した。

 ドル円は買いが一服。20時時点では134.65円と17時時点(134.58円)と比べて7銭程度のドル高水準だった。17時30分過ぎに134.85円まで上値を伸ばしたが、その後は米10年債利回りの上昇一服や対ポンドを中心にドル売りが進んだ影響もあって134.40円台まで伸び悩んだ。もっとも、一時3.83%台まで低下した米10年債利回りが20時前には3.88%台まで再び上昇幅を拡大したため、下押しも限られている。

 ユーロドルは戻りが鈍い。20時時点では1.0648ドルと17時時点(1.0669ドル)と比べて0.0021ドル程度のユーロ安水準だった。18時過ぎに1.0643ドルまで下落した後、いったんはポンドドルの上昇につれて1.0670ドル台まで切り返したが、その後は再び安値圏まで押し戻された。米長期金利が再度上昇したほか、ユーロポンドで0.8807ポンドまでユーロ安・ポンド高が進んだことも重しとなった。

 ユーロ円は上値が重い。20時時点では143.39円と17時時点(143.61円)と比べて22銭程度のユーロ安水準だった。17時過ぎに143.99円まで本日高値を更新したものの、その後はドル円の伸び悩みやユーロドルの下落につれて143.30円台まで失速した。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:134.15円 - 134.85円
ユーロドル:1.0643ドル - 1.0689ドル
ユーロ円:143.17円 - 143.99円

(岩間)
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