欧州外国為替市場概況・22時 ポンドドル、下落

 2日の欧州外国為替市場でポンドドルは下落。ポンドドルは、イングランド銀行金融政策委員会(MPC)が予想通り(+0.50%)に政策金利を4.00%に引き上げたことを受けて、0.25%の利上げ観測もあったことで、直後には1.2390ドル付近まで上昇した。しかし、1年後のインフレ見通しが前回の+5.20%から+3.01%、2年後のインフレ率を+1.43%から+0.95%へ大幅に下方修正されたこと、ベイリー英中銀(BOE)総裁のハト派発言などで1.2265ドルまで下落した。ポンド円も159.36円付近から157.56円まで下落した。
 ベイリーBOE総裁は、「インフレが転機を迎えた最初の兆しが表れている。インフレは今年低下し続けるだろう」と述べた。
 MPC議事要旨では、MPCのメンバー7人は0.50%の利上げを支持、残り2人(ディングラ英MPC委員とテンレイロ英MPC委員)は据え置きを支持したことが判明した。
 
 ドル円は弱含み。22時時点では128.40円と20時時点(128.90円)と比べて50銭程度のドル安水準だった。米10年債利回りが3.37%台へ低下したことやポンド円の下落により128.31円前後まで弱含みに推移した。

 ユーロドルは小動き。22時時点では1.0984ドルと20時時点(1.0983ドル)と比べて0.0001ドル程度のユーロ高水準だった。欧州中央銀行(ECB)理事会の金融政策決定を控えて、本日のNYカットオプション1.1000ドル付近での小動きが続いた。

 ユーロ円は22時時点では141.04円と20時時点(141.57円)と比べて53銭程度のユーロ安水準だった。ポンド円の下落を受けて、141.02円まで下値を広げた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:128.18円 - 129.12円
ユーロドル:1.0981ドル - 1.1033ドル
ユーロ円:141.02円 - 141.93円

(山下)
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