欧州外国為替市場概況・20時 ポンドドル、荒い値動き

 17日の欧州外国為替市場でポンドドルは荒い値動き。欧米株高を支えにしたリスクオンの買いが先行。ハント英財務相が「9月23日に発表されたほぼすべての税制措置を撤回」「減税資金のために借入をするのは正しくない」などの見解を示したこともあり、一時1.1331ドルまで値を上げた。ただ、中期財政計画の公表後は材料出尽くしの売りに押されて1.1250ドル台まで失速するなど、総じて荒い値動きが続いている。

 ユーロドルも荒い値動き。20時時点では0.9749ドルと17時時点(0.9747ドル)と比べて0.0002ドル程度のユーロ高水準だった。17時過ぎに0.9721ドル付近まで下げた後、株高を支えに0.9771ドルまで買いが入ったが、買いが一巡すると0.97ドル台半ばまで再び押し戻された。ポンドドルの失速につれたほか、時間外の米10年債利回りが低下幅を縮めたことも重しとなっている。

 ドル円は小高い。20時時点では148.83円と17時時点(148.64円)と比べて19銭程度のドル高水準だった。米長期金利が低下幅を縮小し、対欧州通貨などでドル売りが一服したことに伴い、一時148.89円まで上昇。前週末高値の148.86円を上抜けた。

 ユーロ円は20時時点では145.09円と17時時点(144.89円)と比べて20銭程度のユーロ高水準だった。株高やドル円の上昇などにつれて一時145.22円まで本日高値を更新した。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:148.38円 - 148.89円
ユーロドル:0.9711ドル - 0.9771ドル
ユーロ円:144.23円 - 145.22円

(岩間)
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