東京外国為替市場概況・17時 ポンドドル、売り優勢

 12日午後の東京外国為替市場でポンドドルは売り優勢。英中銀(BOE)報道官が「債券買い入れ計画は14日に終了する予定」と発言し、アジア時間に伝わった延長報道を否定すると1.1030ドル付近から1.0955ドル付近まで急速に値を下げた。英30年債利回りは報道官発言を受けて一時4.920%まで上昇した。

 ユーロドルは失速。17時時点では0.9707ドルと15時時点(0.9722ドル)と比べて0.0015ドル程度のユーロ安水準だった。時間外のダウ先物が上昇したことなどを受けて対オセアニア通貨を中心にドル売りが進むと、つれる形で一時0.9733ドル付近と本日高値の0.9734ドルに接近した。ただ、ポンドドルが急落すると0.97ドルを一時割り込むなど上値が重くなった。

 ユーロ円は上値が重い。17時時点では141.89円と15時時点(142.13円)と比べて24銭程度のユーロ安水準だった。リスクオンの流れから142.23円と本日高値を付けたが、その後はポンドの失速とともに141円台後半まで上げ幅を縮めた。

 ドル円はもみ合い。17時時点では146.17円と15時時点(146.18円)と比べて1銭程度のドル安水準だった。欧州通貨絡みの取引が主導したため、ドル円自体は146円台前半で方向感がなかった。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:145.73円 - 146.39円
ユーロドル:0.9683ドル - 0.9734ドル
ユーロ円:141.43円 - 142.23円


(越後)
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