東京外国為替市場概況・15時 ポンドドル、上昇

 3日午後の東京外国為替市場でポンドドルは上昇。英政府が最高所得税率45%からの引き下げ案を撤回する見込み、との報道を受けて、1.1086ドルから1.1281ドルまで上昇した。ポンド円も163.29円まで上昇した。

 ドル円は小幅安。15時時点では144.77円と12時時点(144.80円)と比べて3銭程度のドル安水準だった。145.00円のドル売りオーダーをこなし、ストップロスをヒットして一時145.30円まで上値を伸ばした。しかし、本邦通貨当局のドル売り・円買い介入への警戒感から144.66円前後まで反落した。
 鈴木財務相は、午前中と同様に「強い緊張感をもってマーケット動向を注視している。必要に応じて断固たる措置を取ることに変わりない」と介入を示唆する発言をしたことで、上値が重い展開となった。

 ユーロドルは強含み。15時時点では0.9826ドルと12時時点(0.9812ドル)と比べて0.0014ドル程度のユーロ高水準だった。欧州の金融機関の経営不安説を背景に一時0.9785ドルまでわずかに下値を広げたものの、米10年債利回りが3.77%台に低下したことで、0.9835ドルまで反発した。

 ユーロ円は強含み。15時時点では142.25円と12時時点(142.08円)と比べて17銭程度のユーロ高水準だった。ユーロドルの上昇に連れ高となり、一時142.37円まで上値を伸ばした。

 
本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.51円 - 145.30円
ユーロドル:0.9785ドル - 0.9835ドル
ユーロ円:141.54円 - 142.37円

(山下)
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