欧州外国為替市場概況・20時 ポンドドル、急騰

 7日の欧州外国為替市場でポンドは急騰した。欧州序盤に1.13ドル割れの底堅さを確認し上値を試す展開となった。4日高値1.1382ドルを超えるとストップロス買いも巻き込み急ピッチで上昇し、18時過ぎには1.1471ドルまで日通し高値を更新した。
 ポンド円も4日高値166.98円を超えて167円台に乗せると上げ足を一気に速め、168.25円まで上値を伸ばした。ユーロポンドが0.87ポンド後半から0.8712ポンドまでユーロ安ポンド高に振れている。

 ドル円は失速した。20時時点では146.69円と17時時点(147.51円)と比べて82銭程度のドル安水準だった。ポンドドル主導で全般ドル売りが進んだ流れに沿って147円を割り込み、目立った戻しもないまま146.60円台まで下落。その後、上昇していた時間外の米10年債利回りが低下に転じるとドル売り圧力が更に強まり、19時過ぎには先週末安値146.56円を割り込み146.43円まで下値を広げた。

 ユーロドルは一時パリティ(1ユーロ=1ドル)超え。20時時点では0.9981ドルと17時時点(0.9928ドル)と比べて0.0053ドル程度のユーロ高水準だった。ポンドドルの急騰につれて前週末高値0.9966ドルを上回ると買いの勢いを強め、1.0007ドルまで上昇。大台超えで買いは一服し、その後は0.9980ドル付近まで上昇幅を縮めた。

 ユーロ円は20時時点では146.42円と17時時点(146.45円)と比べて3銭程度のユーロ安水準だった。ポンド円が本日高値をつけたタイミングで146.79円までユーロ買い・円売りが進んだ。もっともその後、ドル円の下げに引きずられて一時146.30円を割り込む場面もあった。



本日これまでの参考レンジ
ドル円:146.43円 - 147.57円
ユーロドル:0.9898ドル -1.0007ドル
ユーロ円:145.52円 - 146.79円


(小針)
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