欧州外国為替市場概況・22時 ポンドドル、堅調

 20日の欧州外国為替市場でポンドドルは堅調。「トラス英首相が党首選定などを管理する保守党役員と急きょ会談を行った」との報道が伝わるなか、徐々にポンド買いが強まった。その後にトラス英首相は辞任する意向を表明。英首相が辞任を発表した直後には1.1306ドルまで本日高値を更新した。もっとも、英政局の先行き不透明感がさらに高まっていることもあり、辞任公表後はポンド買いの勢いも落ち着いた。
 なお、トラス英首相は1週間以内に保守党党首選が完了する見通しとも述べた。

 ユーロドルは買いが一服。22時時点では0.9803ドルと20時時点(0.9806ドル)と比べて0.0003ドル程度のユーロ安水準だった。ドル売りの流れに沿って一時0.9837ドルまで本日高値を更新したが、米新規失業保険申請件数が市場予想より強い結果となり、米金利の低下が一服すると伸び悩む展開に。0.9790ドル台まで上値を切り下げる場面も見られた。

 ドル円は下げ渋り。22時時点では149.90円と20時時点(149.74円)と比べて16銭程度のドル高水準だった。米金利の低下が一服したことで下げ渋る展開となり、149.90円台まで下値を切り上げた。

 ユーロ円は22時時点では146.95円と20時時点(146.84円)と比べて11銭程度のユーロ高水準だった。21時30分過ぎに147.25円まで上値を伸ばしたが、その後はユーロドルと同様に買いも一服した。

 
本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.68円 - 150.08円
ユーロドル:0.9755ドル - 0.9837ドル
ユーロ円:146.24円 - 147.25円

(岩間)
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