NYマーケットダイジェスト・3日 株続落・金利上昇・円高
(3日終値)
ドル・円相場:1ドル=142.58円(前営業日比▲0.74円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=156.07円(▲0.72円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0949ドル(△0.0011ドル)
ダウ工業株30種平均:35215.89ドル(▲66.63ドル)
ナスダック総合株価指数:13959.71(▲13.74)
10年物米国債利回り:4.18%(△0.10%)
WTI原油先物9月限:1バレル=81.55ドル(△2.06ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1968.8ドル(▲6.2ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
7月米企業の人員削減数(前年比) ▲8.2% 25.2%
4-6月期米非農業部門労働生産性速報値
前期比 3.7% ▲1.2%・改
4-6月期米単位労働コスト・速報値
前期比年率 1.6% 3.3%・改
前週分の米新規失業保険申請件数 22.7万件 22.1万件
7月米サービス部門PMI改定値 52.3 52.4
7月米総合PMI改定値 52.0 52.0
7月米ISM非製造業指数 52.7 53.9
6月米製造業新規受注(前月比) 2.3% 0.4%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は下落。米国債の格下げで市場の混乱が警戒される中、日本や欧州の株式相場が下落したことを受けてリスク・オフの円買いが先行した。4-6月期米単位労働コスト・速報値や前週分の米新規失業保険申請件数、7月米ISM非製造業景況指数が予想より弱い内容だったことも相場の重しとなり、前日の安値142.24円や1日の安値142.21円を下抜けて一時142.07円と日通し安値を付けた。
なお、格付け大手フィッチ・レーティングスの米国債格下げや米財務省による中期債発行額の引き上げなどを背景に米国債相場は続落(利回りは上昇)。米10年債利回りは一時4.1955%前後と昨年11月8日以来の高水準を付けた。
ただ、節目の142.00円が目先サポートとして働くと下げ渋った。一目均衡表雲の上限142.37円より下の水準では押し目買いなども入りやすく、4時過ぎには142.75円付近まで下げ幅を縮めた。ナイト・セッションの日経平均先物が大証終値比520円安の3万1660円の安値から3万2020円まで持ち直したことも相場を下支えした。
・ユーロ円は続落。米国株相場や日経平均先物の下落に伴うリスク回避の円買い・ユーロ売りが優勢になると、一時本日安値となる155.54円まで値を下げた。ただ、売り一巡後はじりじりと買い戻しが進み、156.24円付近まで下値を切り上げた。ドル円と似た動きとなった。
・ユーロドルは4日ぶりに小反発。円絡みの取引が中心となったため、しばらくは1.09ドル台前半でのもみ合いが続いた。ただ、NY午後に入ると1.0963ドルの本日高値まで強含む場面があった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続落。米国債の格下げや米財務省による中期債発行額の引き上げなどを背景に米長期金利が上昇傾向を強めると、株式の相対的な割高感が意識されて売りが出た。ただ、通常取引終了後に発表されるアップルやアマゾン・ドット・コムなどの決算を見極めたい投資家も多く、下押しは限定的だった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは4日続落。米国債格下げや米財務省による中期債発行額の引き上げなどを背景に債券売りが続いた。利回りは一時4.1955%前後と昨年11月8日以来の高水準を付けた。
・原油先物相場は3日ぶりに反発。サウジアラビアが日量100万バレルの自主減産を9月まで延長する方針を明らかにしたほか、ロシアも原油輸出を日量30万バレル減らす方針を表明。需給ひっ迫への懸念から買いが強まった。
・金先物相場は3日続落。連日で米長期金利の上昇が続くなか、金利を生まない資産である金の投資妙味低下が意識された。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=142.58円(前営業日比▲0.74円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=156.07円(▲0.72円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0949ドル(△0.0011ドル)
ダウ工業株30種平均:35215.89ドル(▲66.63ドル)
ナスダック総合株価指数:13959.71(▲13.74)
10年物米国債利回り:4.18%(△0.10%)
WTI原油先物9月限:1バレル=81.55ドル(△2.06ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1968.8ドル(▲6.2ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
7月米企業の人員削減数(前年比) ▲8.2% 25.2%
4-6月期米非農業部門労働生産性速報値
前期比 3.7% ▲1.2%・改
4-6月期米単位労働コスト・速報値
前期比年率 1.6% 3.3%・改
前週分の米新規失業保険申請件数 22.7万件 22.1万件
7月米サービス部門PMI改定値 52.3 52.4
7月米総合PMI改定値 52.0 52.0
7月米ISM非製造業指数 52.7 53.9
6月米製造業新規受注(前月比) 2.3% 0.4%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は下落。米国債の格下げで市場の混乱が警戒される中、日本や欧州の株式相場が下落したことを受けてリスク・オフの円買いが先行した。4-6月期米単位労働コスト・速報値や前週分の米新規失業保険申請件数、7月米ISM非製造業景況指数が予想より弱い内容だったことも相場の重しとなり、前日の安値142.24円や1日の安値142.21円を下抜けて一時142.07円と日通し安値を付けた。
なお、格付け大手フィッチ・レーティングスの米国債格下げや米財務省による中期債発行額の引き上げなどを背景に米国債相場は続落(利回りは上昇)。米10年債利回りは一時4.1955%前後と昨年11月8日以来の高水準を付けた。
ただ、節目の142.00円が目先サポートとして働くと下げ渋った。一目均衡表雲の上限142.37円より下の水準では押し目買いなども入りやすく、4時過ぎには142.75円付近まで下げ幅を縮めた。ナイト・セッションの日経平均先物が大証終値比520円安の3万1660円の安値から3万2020円まで持ち直したことも相場を下支えした。
・ユーロ円は続落。米国株相場や日経平均先物の下落に伴うリスク回避の円買い・ユーロ売りが優勢になると、一時本日安値となる155.54円まで値を下げた。ただ、売り一巡後はじりじりと買い戻しが進み、156.24円付近まで下値を切り上げた。ドル円と似た動きとなった。
・ユーロドルは4日ぶりに小反発。円絡みの取引が中心となったため、しばらくは1.09ドル台前半でのもみ合いが続いた。ただ、NY午後に入ると1.0963ドルの本日高値まで強含む場面があった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続落。米国債の格下げや米財務省による中期債発行額の引き上げなどを背景に米長期金利が上昇傾向を強めると、株式の相対的な割高感が意識されて売りが出た。ただ、通常取引終了後に発表されるアップルやアマゾン・ドット・コムなどの決算を見極めたい投資家も多く、下押しは限定的だった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは4日続落。米国債格下げや米財務省による中期債発行額の引き上げなどを背景に債券売りが続いた。利回りは一時4.1955%前後と昨年11月8日以来の高水準を付けた。
・原油先物相場は3日ぶりに反発。サウジアラビアが日量100万バレルの自主減産を9月まで延長する方針を明らかにしたほか、ロシアも原油輸出を日量30万バレル減らす方針を表明。需給ひっ迫への懸念から買いが強まった。
・金先物相場は3日続落。連日で米長期金利の上昇が続くなか、金利を生まない資産である金の投資妙味低下が意識された。
(中村)