ロンドン為替見通し=6月ユーロ圏小売売上高とピルMPC委員の講演に要注目か

 本日のロンドン為替市場のユーロドルは、7月の米雇用統計を控えて動きづらい展開の中、6月ユーロ圏小売売上高を見極めることになる。ポンドドルは、BOEの0.25%利上げを支持したピル英中銀金融政策委員会(MPC)委員兼チーフエコノミストの講演に注目する展開となる。

 6月ユーロ圏小売売上高は、前月比+0.2%、前年比-1.7%と予想されており、5月の前月比変わらずからの改善が見込まれている。本日は、米7月の雇用統計を控えていることで、予想から大幅に乖離していない限り、ユーロ相場への影響は限定的だと思われる。

 英中銀(BOE)は政策金利を5.25%に引き上げたが、ハト派のディングラMPC委員は据え置き、タカ派の2名のマンMPC委員とハスケル英MPC委員は5.50%への利上げ支持だった。
 本日講演が予定されているピルMPC委員は、これまで16会合中14回の利上げを支持してきたタカ派であり、今回も14回目の利上げ+0.25%を支持した。
 昨日はベイリー英中銀(BOE)総裁が「金利を現状維持すると宣言する時期ではまだない」と述べており、9月のイングランド銀行金融政策委員会(MPC)に向けて、タカ派のピルMPC委員の見解に要注目となる。


想定レンジ上限
・ユーロドル:1.1031ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:157.50円(8/2高値)
・ポンドドル:1.2809ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ポンド円:182.77円(8/3高値)

想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0865ドル(日足一目均衡表・雲の下限)
・ユーロ円:155.11円(7/31安値)
・ポンドドル:1.2647ドル(日足一目均衡表・雲の上限)
・ポンド円: 180.17円(日足一目均衡表・基準線)



(山下)
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