NYマーケットダイジェスト・7日 株反発・金利上昇・円安

(7日終値)
ドル・円相場:1ドル=142.50円(前営業日比△0.74円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=156.79円(△0.73円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1002ドル(▲0.0004ドル)
ダウ工業株30種平均:35473.13ドル(△407.51ドル)
ナスダック総合株価指数:13994.40(△85.16)
10年物米国債利回り:4.09%(△0.05%)
WTI原油先物9月限:1バレル=81.94ドル(▲0.88ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1970.0ドル(▲6.1ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)         <発表値>   <前回発表値>
6月米消費者信用残高        178.5億ドル   94.6億ドル・改

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに反発。米10年債利回りが4.06%台まで上昇幅を縮めると円買い・ドル売りが先行。23時前に一時141.80円付近まで下押しした。
 ただ、アジア時間に付けた日通し安値141.52円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。ダウ平均が一時430ドル超上昇したことで、リスク・オンの円売り・ドル買いも出て、1時30分前に142.58円と日通し高値を更新した。
 なお、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁は7日付のニューヨーク・タイムズ紙(NYT)で、「政策金利はピークにかなり近づいている」「追加利上げの是非については率直に言って、何も決まっていない」「今後の政策判断はデータ次第」「データ次第では来年初めの利下げの可能性を排除しない」との考えを示したと伝わった。

・ユーロ円は上昇。しばらくは156円台前半でのもみ合いが続いていたが、米国株相場の上昇をきっかけにリスク・オンの円売り・ユーロ買いが優勢になると、3時過ぎに一時156.85円と日通し高値を更新した。

・ユーロドルは3日ぶりに小反落。欧州時間に一時1.0965ドルと日通し安値を付けたものの、売り一巡後は徐々に買い戻しが進んだ。ユーロ円の上昇につれたユーロ買い・ドル売りが入り、一時1.1012ドル付近まで持ち直した。ただ、週明け早朝取引で付けた日通し高値1.1019ドルを上抜けることは出来なかった。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに反発。足もとで相場下落が続いたあとだけに押し目買いなどが優勢となった。ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が「政策金利はピークにかなり近づいている」「データ次第では来年初めの利下げの可能性を排除しない」との見方を示したことも相場の支援材料となった。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は5日ぶりに反発した。

・米国債券相場で長期ゾーンは反落。今週予定されている3・10・30年債入札を前に、需給悪化を警戒した売りが先行したものの、売り一巡後は下げ渋る展開に。ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が「政策金利はピークにかなり近づいている」「データ次第では来年初めの利下げの可能性を排除しない」との考えを示したことなどが相場を下支えした。

・原油先物相場は3日ぶりに小反落。サウジアラビアの独自減産やロシアの輸出減少を支援とした買いは先週に終値ベースで約3カ月半ぶりの高値をつけたところで一服。利食い売りも入り小安くなった。

・金先物相場は反落。米10年債利回りが先週末の水準を上回って推移したことや、対主要通貨でのドルの底堅さが重し。長期金利上昇が金利の付かない資産である金の投資妙味低下を意識させたほか、ドル高がドル建て金価格の割高感につながり金の売りを誘った。

(中村)
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