ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、頭重い

 15日のニューヨーク外国為替市場でドル円は頭が重い。24時時点では145.13円と22時時点(145.58円)と比べて45銭程度のドル安水準だった。予想を上回る7月米小売売上高をきっかけにドル買いが先行すると一時145.82円付近まで値を上げたものの、同時に発表された8月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が予想を下回ったが分かるとすぐに失速した。市場では「政府・日銀が昨年9月に為替介入に踏み切った145円台後半では介入警戒感が強まっている」との声も聞かれた。
 23時発表の8月米NAHB住宅市場指数が50と予想の56を下回ったことが伝わるとドル売りがさらに進み、一時145.10円と日通し安値を更新した。ダウ平均が300ドル超下落したことで、リスク回避の円買い・ドル売りも入った。

 ユーロドルは底堅い動き。24時時点では1.0941ドルと22時時点(1.0922ドル)と比べて0.0019ドル程度のユーロ高水準となった。米長期金利の低下に伴うドル売りが出ると、一時1.0953ドルと日通し高値を更新した。

 ユーロ円はじり安。24時時点では158.79円と22時時点(159.00円)と比べて21銭程度のユーロ安水準。ユーロドルの上昇につれた買いが入った半面、ドル円の下落につれた売りが出た。欧米株価の下落に伴うリスク・オフの円買いが入ると、一時158.74円付近まで下押しした。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.10円 - 145.87円
ユーロドル:1.0898ドル - 1.0953ドル
ユーロ円:158.54円 - 159.34円


(中村)
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