17日香港株=軟調か、米利上げ長期化を懸念 景気対策期待が支え

 17日の香港市場は軟調か。前日のNY市場は主要3指数がそろって続落。午後に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受けて利上げ長期化懸念が強まった。タカ派的な議事要旨を受けて米10年債利回りは前日の4.22%台から一時4.28%台と昨年10月以来の水準まで上昇している。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、テンセント(00700)やJDドットコム(09618)、アリババ集団(09988)などが香港終値を下回って引けた。

 一方、最近発表された中国の主要経済指標がほぼ市場予想を下振れるなど、中国の景気減速が鮮明になっており、中国政府による景気対策への期待感が一定の支えとなりそうだ。また、ハンセン指数は前日まで4営業日続落し、終値で6月1日以来およそ2カ月半ぶりの安値を付けた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きも期待される。

 なお、株価指数を運営するハンセン・インデックシズは18日大引け後にハンセン指数構成銘柄の定期見直し結果を公表する予定。中国国際金融(CICC)は快手科技(01024)や理想汽車(02015)、太古地産(01972)、京東物流(02618)、思摩爾国際(06969)、華潤ガス(01193)、百済神州(06160)などの銘柄に採用可能性があるとの見方を示しており、関連銘柄を中心に物色される可能性もある。
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