14日香港株=続落か、米長期金利の上昇が重荷

 週明け14日の香港市場は続落して始まるか。中国経済の先行きが不透明ななか、景気刺激策が実際に施行されるまでは運用リスクを取りにくいとの気分が強いと予想する。米長期金利の上昇を受けてハイテク・グロース株を売る動きも相場の重荷となるだろう。11日のNY債券市場では、米国のインフレ圧力の根強さが意識され、米長期金利の指標となる10年物国債利回りは前日比0.04%高い4.15%で終えた。

 もっとも、売り一巡後は下げ渋る展開がありそうだ。ハンセン指数は心理的節目の19000ポイントが下値支持線として意識されるだろう。決算発表や業績見通しを受けた個別物色も一定の下支えになり得る。きょうはテンセント(00700)子会社のテンセント・ミュージック(01698)が2023年6月中間決算を発表する予定。

 11日のNY株式相場はダウ平均が続伸した半面、ナスダック総合が反落した。同日発表の米7月生産者物価指数(PPI)の伸びが市場予想を上回ったことで利上げの長期化懸念が強まったが、その後ミシガン大学が発表した8月の期待インフレ率が前月から低下したことで警戒感がやや後退した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株のテンセントとアリババ集団(09988)、金融株の中国建設銀行(00939)とAIAグループ(01299)が香港終値を下回って終えた。
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。