16日香港株=続落か、米株安と米利上げ長期化懸念が重荷

 16日の香港市場は、前日の米株安の流れを引き継いで続落か。米7月小売売上高が市場予想を上回ったことで、底堅い米景気を背景に米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締め長期化が警戒され、ハイテク・グロース株を中心に売りが出そうだ。15日のNY債券市場で、米長期金利の指標となる米10年債利回りは一時4.27%と2022年10月以来の高水準を付けた。

 決算発表や業績見通しを受けた個別銘柄は引き続き活発に行われるだろう。きょうはハンセン指数構成銘柄の香港証券取引所(00388)、テンセント(00700)、JDドットコム(09618)が2023年6月中間決算を発表する。また、中国国家統計局がきょう発表する7月の主要70都市住宅価格が注目されそうだ。

 15日のNY株式相場はダウ平均が4営業日ぶりに反落。中国経済への懸念や、フィッチ・レーティングの格下げ警告が嫌気された米大手銀の下落が重しとなった。S&P500とナスダック総合も反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は大型ネット株のテンセントとアリババ集団(09988)、国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)がそろって香港終値を下回った。半面、香港不動産大手の長江実業集団(01113)が上回って終えた。
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